神田 正輝 -男の肖像時計の選択(パワーウオッチVol.35)

神田正輝さん愛用のランゲ&ゾーネ。シャンパンカラーの腕時計は「今まで使ったことがなかった」そうだが、身に着けている間に「ものすごく好きになった」という

 

役者としてのキャリアは、ここで改めて語るまでもないだろう。石原軍団の重鎮、神田正輝さん。左腕に光るのはドイツを代表する名門ランゲ&ゾーネである。

「この腕時計は、3年前の誕生日に僕がとても尊敬している先輩からもらったんです。名前は出せませんが、80歳を過ぎてらっしゃる、とても大きな会社の会長さんです。いただいたときの感想ですか? もちろん、これがいい腕時計だということは知っていましたけど、それよりもまずその方に腕時計を選んでいただけたことが嬉しかったですね。以来、ずっとこればかり身に着けていますよ。今まで持っていた腕時計も、ほとんど片付けてしまいました」

これと決めたら「あまり浮気はしない」という神田さん。今後もこのランゲ&ゾーネを使い続けるつもりだと語る。

「結局、100本持っていたって、外に身に着けていけるのは1本ですからね。せっかくいただいたので、最後まで使い切りたいと思っています。もともと僕自身、こういうシンプルで飾り気のない腕時計が好きでしたしね。これは『秒』までよくわかりますし、その点でも重宝しています」


結局、100本持っていたって、外に身に着けていけるのは1本ですからね。
せっかくいただいたので、最後まで使い切りたいと思っています。

ご存知の人も多いと思うが、実は神田さん、11年前から生放送の司会を担当している。朝日放送『朝だ!生です旅サラダ』である。

「番組内でVTRが5カ所ほど入るんですけど、どうしても各コーナーで時間が押してきてしまう。そこで、この腕時計で確認するわけです。『あ、ここで11秒押した』『このコーナーで97秒押した』『さて、どこで削ろう』と。画面のなかではバカなことを言っていますけど結構、頭のなかは時間でいっぱいなんですよ(笑)」


画面のなかではバカなことを言っていますけど結構、頭のなかは時間でいっぱいなんですよ(笑)

そんなとき「秒」まで確実に視認できる文字盤が効果を発揮する。

「最終的に返せるのは、だいたい150秒ぐらい。その時間をカメラが向いてないときに確認するわけです。もちろん番組としては、ゲストの方にも話してもらいたいし、レギュラーのみんなにも回したい。その兼ね合いですよね。そのために僕は本番前に必ず5秒ほど時間を進めておくんです。どんなことがあっても、その5秒で始末できるように。正直、いい勉強ですよね。俳優はセリフを言うのに、そこまで時間を気にしてないですから。普通の生活をしていても『秒』なんて考えないでしょう(笑)」

決して「ごめんなさい」では済まされないプロの世界。頼れる相棒が側にいてくれることほど、安心できることはない。

 

神田 正輝俳優)
MASAKI KANDA 1950年12月21日生まれ。東京都港区出身。1976年『大都会』にてデビュー。俳優として数々のドラマ・映画に出演。石原プロモーション取締役も務める。毎週土曜日8時~9時30分放送の『朝だ!生です旅サラダ』では司会も担当。スキー、テニス、ゴルフなど幅広い趣味を持ち、芸能界屈指のスポーツマンとして知られている。

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