島田 洋七-男の肖像時計の選択(パワーウオッチVol.77)

愛用中のロレックス デイデイトは実は2代目。自分で買ったものは「酔っぱらってどっかやった」(本人談)が、“佐賀のがばいばあちゃん”が売れた記念に奥様が似たモデルをプレゼントしてくれたそうだ

「俺ねえ、物欲ってものがないんよ。売れてる時もキティちゃんの時計してたしね。その頃若い女の子の間で流行ってたでしょ?」

といきなりの衝撃告白。そんな洋七さんだが、唯一自分買いしたのがゴールドのロレックスだ。

「昔、『風雲たけし城』って番組でたけしが着けてるのを見て初めて、ロレックスっていう時計があるのを知ったのよ。それが昔ばあちゃんが着けてた時計と似ててねえ。セイコーの金色の時計で、じいちゃんの形見だったのを、ばあちゃんは掃除するときでもなんでもいつも着けてた。中学の修学旅行にはそれを借りて行ったりしてね。その時計に似てるなあと思ったのがきっかけで買ったのよ」

Tシャツや短パンという普段のカジュアルなスタイルにも合い、「3年に1度くらい掃除に出したらピカピカになって返ってくる」。そうやって長く使えるところが気に入ってのロレックスで、ほかのものが欲しいと思ったことはない。

「ほんま物欲はないし、趣味がないからねえ。歳とったら趣味持たなあかん言うけど、やることないわあ(笑)。テレビに出てない間に、温泉も旅行も行きたいとこはだいたい行ったし……寿司屋になりたいと思って板さんに2、3週間習ったこともあるけど、あれは難しくて無理やで!」

もっとも、客としての寿司の食べ歩きはいまも現役。「年間330回くらい行ってる」というから筋金入りだ。好きが高じて、中洲に“博多寿し 島田”を経営している。

「いい寿司屋であろうとなかろうと、とりあえず地方に行ったら寿司屋に行く。マズかったらマズかったでネタになるやん。いちばん面白かったのは小豆島で入った寿司屋。瀬戸内海でいろんな魚があるかなと思ったら、タイとハマチくらいしかないのよ。それでも大将が『何しましょ』言うから、『じゃあタイとハマチ』って2個ずつ食べて。そしたら大将、『さ、次なにしましょ』て。これがおっかしくてなあ! さあさあ言うけど、どっちかしかないやんか!(笑)」
実はいまはテレビより“がばいばあちゃん”をテーマにした講演活動で大忙し。年200回ペースで全国を駆け巡る。

「喋る仕事がしたいからいまは講演が面白い。呼んでくださる場はいろいろで、西本願寺に呼ばれたこともある。『親鸞聖人生誕750周年記念講演 島田洋七』って書いてあるのを見たときは、さすがに『オレかい!』と思ったね(笑)。2000人くらいの信者さんと お坊さんが500〜600人。あんなまとめて坊主見たことないわあ! それがめちゃくちゃ笑ってくれる。漫才も講演も一緒。まあ喋るのは好きやし、考えてみたらこれが趣味なんかもわからんね」

 

島田 洋七芸人
YOSHICHI SHIMADA 1950年2月10日、広島県生まれ。漫才コンビB&BとしてNHK漫才コンテスト、上方漫才大賞、上方お笑い大賞などで数々の賞を受け、1980年代の漫才ブームをけん引した。自費出版からスタートした“佐賀のがばいばあちゃん”がシリーズ670万部の大ヒットとなり、現在はタレント業の傍ら、これをテーマとした講演、執筆活動に取り組む。講演歴は25年を超え、講演回数も計4600回を超えた。

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