あるようで無かった月齢表示


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あるようで無かった月齢表示

今回は、“ヘェ〜”なんて感心してしまうほど気になった1本を紹介。それがコレ。新ランゲ1・ムーンフェイズでございます。

先月のことになりますが、A.ランゲ&ゾーネの2017年新作が見られるというので、銀座のブティックにお邪魔して、実機を見させていただいたのであります。2015年にランゲ1に新たに搭載されたL121.1をベースにムーンフェイズ機能を付加した新キャリバー、L121.3が搭載されたこの新作。もちろん、この優秀なムーヴメントもさることながら、僕が今回「ヘェ〜」なんて感心したのは、実はムーンフェイズ機構についてです。

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このムーンフェイズ機構、見た目にはよくあるムーンフェイズと何ら変わらないように感じますが、これがまた意外や意外、あるようで無かった(僕の記憶では・・・たぶん無いと思う)実に実用的な作りなのです。そこで、複雑部門の責任者であるマックス氏にムーンフェイズについて話しを聞いてきました。

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●複雑部門の責任者であるマックス氏

 

で、まずは簡単に一般的なムーンフェイズを説明すると、
ムーンフェイズとは、月が描かれたディスク(ムーンディスクと言う)で、月の満ち欠けを視覚的に表現した機構です。その満ち欠けの周期(朔望月・さくぼうげつ)は約29.5日(29日と12時間44分3秒・・・)。ただし、歯車の歯数で0.5を表現することは無理なため、29.5の倍数である59日として、1日で1歯進むように59個の歯がついた歯車がムーンディスクにセットされています。ムーンディスクに月が必ず二つ描かれているのはこんな理由からなのです。
ランゲ1・ムーンフェィズも月齢表示自体の考え方は同じですが、ランゲ1のそれは資料によると「122.6年で誤差1日という高精度で月の満ち欠けを表示する」のだそうです。スゴイ!(後で資料を見返したときにこの記述に気がついたため、これについて詳しく聞くのを忘れてしまいました。わかり次第追記します、汗)

 

 

そして本題です(下の写真参照)。ムーンフェィズ機構の場合、本来は1枚のムーンディスクで表現されるのが一般的です。しかし、これは2層式になっており、ひとつは月が表現されたいわゆるムーンディスク、もうひとつは昼から夜へと1日の空の変化を表現した天空ディスクの2枚で構成されているのです。そして、それらは独立して動くというから“なるほど”と思ったわけであります。ムーンディスクは約59日で1周し、天空ディスクは24時間で1周する。つまり、デイ&ナイト表示を備えたムーンフェイズというわけですね。いままでなかったのが不思議なぐらい、理想的なムーンフェイズ機構と思った次第であります。

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では、どのような仕組みなのか・・・
百聞は一見にしかず、ですね。

@kikuchiのいまどきの腕時計考

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」、近年では女性向けウオッチマガジン「ワッタイム」と、時計関連の雑誌を次々に生み出す。最近はアンティークウオッチのテイストを再現した時計、SHC(ゾンネ・ヒストリカルコレクション)の企画・監修も行っている。

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