マニア心をくすぐる、“コンプレッサーケース”とは?

時代の移り変わりとともに腕時計の意匠も変化している。ここではいまではあまり見ることがなくなった古典ディテールを、あえて採用することでアンティークウオッチさながらの魅力を持ったモデルを紹介していく。今回は1950年代のダイバーズウオッチに採用された“コンプレッサーケース”をリバイバルしたモデルを紹介していこう。

【今回のテーマ】
レトロなデザインが魅力の“コンプレッサーケース”

潜水時計の開発を加速させたコンプレッサーケース
ケースメーカーのEPSA社が開発。ケースにかかる水圧を利用して、水深が増すごとに密閉度を高めるという、ダイバーズウオッチ用のケースとして1955年に特許を取得する。このコンプレッサーケースは経過時間を確認するための回転式スケールをベゼルではなく風防ガラスの内側に設け、2時位置のボタンで操作するという仕様だった。左の写真は60年代当時のモデルを再現したもの

ロレックスのサブマリーナが開発されたのは1953年のこと。同時期には、オメガとブランパンからも、それぞれシーマスター300とフィフティファゾムスという回転ベゼルを持つ同様のダイバーズウオッチが発表された。しかし当時独自に開発できたのはこれらほんの一部のメーカーで、開発がいかに難しかったかがうかがえる。それが50年代後半になるとダイバーズウオッチが各社から続々と登場するようになる。その背景にあったのがコンプレッサーケースの存在だった。
このコンプレッサーケースとはケースメーカーのEPSA社が、ダイバーズウオッチ用のケースとして開発したもので、これをスイスの各時計メーカーに供給した。それによって多くのメーカーでもダイバーズウオッチの製造が可能になったというわけだ。そして、様々なデザインのダイバーズウオッチが各社から登場、なかにはこれをベースにさらなる高い防水能力を目指して、独自に開発するメーカーが出てくるなど、ダイバーズウオッチの開発が一気に加速した時代なのである。つまりこのケースの存在そのものが、ダイバーズウオッチの発展に大きく寄与したことは言うまでもない。

》50年〜60年代に様々な時計ブランドが採用したコンプレッサーケース
C-2
コンプレッサーケースはジャガー・ルクルトやロンジンなど名だたるスイスの高級メーカーも採用していたほどだった。上の写真はコンプレッサーケースを使って1960年代に販売されていた当時のダイバーズウオッチ。右から、ハミルトン、ウイットナー、エニカ

》オススメモデル-其の1
OUTLINE(アウトライン)
コンプレッサーダイバー1960
小誌発行人である菊地吉正が立ち上げたオリジナルブランド第1弾。1960年代初期のコンプレッサーダイバーを忠実に再現した150本限定のリミテッドエデションである。現在、編集部が運営するクラウドファンディングサイト“ウオッチメーカーズ”にて先行発売中。
C-3
ステンレススチールケース、レザーストラップ。ケース径40mm。10気圧防水。自動巻き(Cal.MIYOTA-9015)。4万8600円
【問い合わせ先】
ウオッチメーカーズ
【<ウオッチメーカーズ>の公式サイト】へ

 

》オススメモデル-其の2
DAN HENRY(ダン・ヘンリー)
1970 オレンジ
1970年代のダイバーズウオッチを再現したモデル。スペースエイジと言われるほど70年代の時計界はデザインが独創性に富んだものが多かった。そんな当時特有の個性的な針やインデックス。そしてカラーリングなどその雰囲気が見事に再現されている。
C-5
■ステンレススチールケース、ラバーストラップ。ケース径44mm。20 0m防水。自動巻き(Cal.セイコーNH35)。3万3480円
【問い合わせ先】
コンティニュエ エクストラ・ スペース(☎︎03-3792-8979)
【<ダン・ヘンリー>の公式オンラインショップ】へ

【<古典顔愛好会>の過去記事】へ
KO-BNA

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