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本誌50号連動企画 時代を超越する腕時計 CHANEL J12

時代を超越する腕時計 CHANEL J12
白と黒を軸にした洗練のデザイン性、セラミック素材を使うという大胆で創造的な感性、スイス時計の伝統技巧。これらの高次元で融合した唯一の腕時計がJ12だ。ファッショナブルでありながら、時計愛好家からも大きな支持を得るこの時計の魅力をほんの少しだけ紹介しよう。
腕時計に変革をもたらした老舗メゾン渾身のセラミックウォッチ
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J12の全貌に迫った2010年1月28日発売「パワーウオッチ」No.50で詳しく紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。

 ヨーロッパのヨットレースで活躍した名艇からその名を取り、その姿を彷彿とさせる柔らかいフォルムが特徴のJ12。この時計は、長年にわたって、シャネルのプロダクトや広告のデザインを手掛けてきたアートディレクター、ジャック・エリュ氏によって生み出されました。彼の狙いは、今までにない、丈夫で力強く、 光沢のある黒と白、時代を超越した不滅の腕時計の製作。それを体現するために選んだ素材が、セラミック。この特徴的な素材を外装の主材料に選んだこと により、金属素材のような小キズが付きにくく、経年変化が少ない、独特の輝きを持った時計が生まれたのです。

 現在は、他メーカーでもケースやベゼルなどにも使われるようになり、優れた素材として知られるところとなりましたが、2000年の発表時は、これまでの時計素材の常識を破る手法は驚きをもって迎えられました。加えて、スタンダードな機械式モデルでは、200メートル防水と逆回転防止機能付き回転ベゼルを装備。ダイバーズウオッチと謳っているわけではありませんが、並みのダイバーズと遜色のない防水性能を備えているのです。エリュ氏の狙いどおり、時計の常識を塗り替え、堅牢・不朽のデザイン性を実現しました。

 発売から10年を経たJ12は、男性ばかりでなく女性にもファンの多いウオッチコレクションとして、独特の地位を築いてきました。ただ現在も、その地位に甘んずることなく、常にインパクトの強い新しい手法を使い、ラインナップを拡充させています。近年では、2006年に最初のトゥールビヨンモデル、2007 年にはGMT、そして2008年にオーデマ・ピゲ製ムーヴメントを搭載した新作と、次々に話題作を生み出してきました。特にエリュ氏が亡くなった2007年以降は、モードなデザインを深化させ、シャネル 愛好家を魅了だけでなく、ウオッチファンも唸らせる本格的な機械式時計の生産に積極的に取り組んでいます。限定特別生産ラインでは、先に触れたトゥールビヨ ンモデルを始め、スイスの名門メーカーをも凌ぐ実力を示しています。オーデマ・ピゲ製ムーヴメントを搭載したモデルも、ただの供給品ではな く、独自の技巧を生かしたセラミックとセラミックのパーツを使い、ただムーヴメントの供給を受けているだけではない、ウオッチメーカーとしての矜持を示しているのです。

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