編集部、佐藤です。
いきなりですが、TIME ZONE(タイムゾーン)というウェブサイトをご存知でしょうか?
時計ファンの方なら、知らない人はいないほど有名な海外の時計に関するウェブサイトで、新製品情報からブランドごとのコミュニティページまで、とにかく時計のことなら何でもまかせろ、というサイトです。
そんなタイムゾーンが選んだ2011年のウオッチ・オブ・ザ・イヤーが発表されいました。
それがこちら↓↓↓
グローネ・フェルトの「ワン ヘルツ」というモデル。
これまたユニークな面構えですが、ムーヴメントはもっと見応えがあります。
テンプはジャイロマックス。各ブリッジがいちいちビスで固定されたこのルックスは、名機として名高いIWCのCal.89を思わせる雰囲気、パーツもしっかり面取りされていてパッと見にすでにほかとは違う、ということを訴えかけてくるのと同時にそうとうコストをかけてるんだろうなぁということが伝わってきます。
現行の腕時計でここまでの凄みをもった時計はそうそうないでしょうから、ウオッチ・オブ・ザ・イヤーというのも納得。
ここ何年も今年のキーワードは各誌、「原点回帰、原点回帰」と毎年同じようなことを言っていますが、なにやら近年は単純な見た目の話ではなく、機械に関しても機械式腕時計が栄華を極めた黄金期とよばれた時代のコスト度外視の手の込んだ作りを感じさせてくれるものが増えているみたいです。
コチラはローラン フェリエのガレ・クラシック・トゥールビヨン・ダブル・スパイラル。これも黄金期の雲上ブランドの腕時計を彷彿とさせる手の込み具合を感じさせます
いよいよ、今年のバーゼルワールドの開幕も来週に迫ったわけですが、黄金期の名機のごとくコスト度外視とまではいかなくても、見てくれ重視ですぐに飽きそうな高額モデルはなく、現実的な価格でちゃんと長年愛用できそうなユーザーに優しい腕時計がたくさん出てきてほしいなと思う今日この頃。
じゃないと、見てくれ重視の高額モデルでは時計好きの人にはそっぽ向かれちゃいますよ。。。
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