スマートウオッチ市場と「wena wrist」第2世代


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ブレス部分に機能を集約するとは。その発想が実におもしろい!

機械式時計の場合は、いかに精度と耐久性をより高められるかという点で、日々技術革新がなされていますが、クォーツ式時計に至っては、電池式から電池交換が不要のソーラー充電式に。そして精度についても電波式からGPS式へと、別次元での進化を遂げていますよね。そして近年、その進化の度合いを飛躍的に高めたのがスマートウオッチの登場でしょう。

 

そんなスマートウオッチが注目されはじめたのはいつ頃かご存じですか。それは2012年。たぶんイタリアのデザイン会社が作ったものだったと思うのですが(違ったらゴメンナサイ)、世界初の本格的なスマートウオッチとして「I’m watch」なるものを発表し話題になりました。結局は日本で正式な展開はされなかったと思いますが、その翌年(?)には、アップルが腕時計型のウェアラブルデバイスを近々出すらしいという大ニュースが流れたものだから、いっきに注目が集まったと記憶しています。加えて、2014年にグーグルがAndroidをスマートウオッチ向けに再構築したOS「Android Wear」の登場もスマートウオッチ市場への様々な企業の参入を後押ししたことはいうまでもありません。そして、2015年にアップルウオッチがリリースされ、一気にヒートアップ。同年にはタグ・ホイヤーやブルガリといったラグジュアリーブランドもスマートウオッチを発表するなど、2015年はまさにスマートウオッチ元年といえる年となったわけです。

 

実はウチの雑誌でも、2014年2月28日発売のタイムギア11号(写真)において特集を組んでおります。当時は、まだ対応するOSが統一されてなかったり、バッテリーの問題などを抱えており、時計というよりは、ソニーやサムスンといったスマートフォンのメーカーが先行していたように思います。

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2014年2月28日発売のタイムギア11号。
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 タイムギア11号に掲載されたスマートウオッチの記事。


当時の記事には、2016年に出荷台数が1億台を超えるのでは、という矢野経済研究所による「スマートグラスとスマートウオッチに関する調査結果 2013」の内容を紹介していました。では実際どうか。IDC Japanのデータによると、腕時計型のウェアラブルデバイスは、2017年の出荷台数は7140万台。1億台には満たないものの、2021年には1億6100万台と予測しています。それだけ注目度が高い市場だといえるかもしれません。
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  2017年にリリースされたアップルウオッチ シリーズ3


ただ2月頭に発表された、アップルの2018年第1四半期(2017年10〜12月)の決算において、アップルウオッチの売上が四半期最高を記録したと伝えられました。しかも、出荷台数は800万台と過去最高、何と同時期のスイス製時計の輸出台数を1社だけで超えてしまったというから末恐ろしい。しかも四半期だけで800万台、じゃあ1年間の累計だと。。。。 つまり、好調に推移しているスマートウオッチ市場。これを牽引しているのはやっぱりアップルウオッチ、ということが言えるかもしれませんね

 

そんなスマートウオッチ市場。現在では時計メーカーに限らず多くの企業が参入し、かなりの機種がリリースされておりますが、日本市場ではアップルウオッチを除いて、かなり攻めあぐんでいる感じがします。あくまでも私見ですが、結局は機能が優れていてもスマホ1台で事が足りてしまい、あまり時計型である必要性を感じないのが主な要因ではないか、という気がします。ただ今後衰退するのかというと、トレッキングなどアウトドアスポーツを趣味としている人には、スマホよりも腕時計型のほうが使い勝手はいい。よって、スマートウオッチは今後、フィールドウオッチとして定着するんではないかと思うわけです。

 

さて、ちょっと前置きがだいぶ長くなってしまいましたが、今回なぜスマートウオッチの話題に触れたかと言いますと、現在発売中の最新号、タイムギア23号(写真)の原稿をチェックしていたときのこと、「ヘェ〜、なるほど」と思わず目に止まったスマートウオッチがあったからです。

 

それがこの「ウェナリスト(wena wrist)」。
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  Ref.WB-11A/B(ブラック)は3万9830円


正直、スマホの機能でさえあまり活用しない僕にとって、スマートウオッチに対しては、食わず嫌いなところがあって、これまであまり深く興味を持とうとはしませんでした。お恥ずかしい話しですが、アップルウオッチさへ持っていませんからね。そんな僕でさえ、この「ウェナリスト」にはとても興味をそそられました。それは時計本体ではなくブレスレット側に機能を持たせるという発想自体に感心したからです。つまり、すでに持っている通常の腕時計でさえもこのウェナリストが付けば、スマートウオッチ化できる。いゃ〜、なんとユニークで合理的なことか。。。
たぶん時計メーカーにはぜったい浮かばない発想ですよね(笑)。

 

というわけで、今回タイムギアには、ここに紹介するウェナリスト第2世代機にあたるウェナリスト プロともうひとつ、2月末にリリースされたばかりのウェナリスト アクティブの最新情報も5ページにわたって詳しく紹介されています。気になる人は本誌もぜひチェックしてみてくださいませ。
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ウェナリスト プロ

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バックル部分に新たに有機ELディスプレイを搭載した第2世代。防水性能は5気圧となり、家電基準のIPX表記から向上した。Ref.WB-11A/Sは3万7670円。


ウェナリスト スリーハンズ メカニカル ヘッド

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初の機械式モデルが登場。写真はヘット部分(Ref.WH-TM01/W)にウェナリスト プロ(Ref.WB-11A/S)を装着したもの。ヘッドはほかにシルバー文字盤、ブラック文字盤の計3タイプある。ミヨタ製自動巻きCal.90S5を搭載。ヘッド部分(Ref.WH-TM01/W)の価格は5万8190円。


ウェナリスト アクティブ
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GPSや光学式心拍センサーを内蔵し、アクティビティトラッカー(活動量計)としての機能を強化したモデル。Ref.WA-01A/B。シリコンラバー。3万2270円。


ウェナリスト クロノグラフ ソーラー ヘッド

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こちらもシリーズ初となるソーラームーヴメントを搭載したクロノグラフモデル。もちろんウェナリスト プロに合わせて使うこともできる。(左)Ref.WH-CS01/B。4万7390円 (右)Ref.WH-CS01/Sは、4万6310円。


<公式ウェブサイト>

 

@kikuchiのいまどきの腕時計考

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」、近年では女性向けウオッチマガジン「ワッタイム」と、時計関連の雑誌を次々に生み出す。最近はアンティークウオッチのテイストを再現した時計、SHC(ゾンネ・ヒストリカルコレクション)の企画・監修も行っている。

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