時間に縛られた現代に着けたい、ゆとりを感じられるワンハンドウオッチ

 
 時刻を表示するための道具として生まれた時計は、誕生以来、時刻の正確性が追求され、試行錯誤されてきた。
 結果、今日、身の回りには正確な時を知るためのツールがあふれている。最も身近なものではスマートフォンが挙げられるだろう。
 そんな正確な時に縛られた現代だからこそ、おすすめしたいのがドイツ生まれのマイスタージンガーの腕時計だ。

 その最大の特徴は、古い日時計のようにゆったりとした時間の流れを表現するワンハンドウオッチという点である。
 ワンハンドとは、つまり針が1本しかない時計のこと。マイスタージンガーは2001年の創業以来、この1本針デザインを原則としたコレクションしか展開していない、異色の機械式時計メーカーなのだ。

 1本針というこだわりを持つ一方で、マイスタージンガーのコレクションは実に多彩だ。付加機能や配色などによってデザインに変化をつけ、様々なバリエーションを生み出しているのである。2019年も魅力的なモデルが発表されているのでここで改めて紹介したい。

ヴィンテージ感を加えた新コレクション

ヴィンタゴ ■Ref.VT903。SS(38mm径)。5気圧防水。自動巻き(Cal.Sellita 200-1)。27万円

 

 新シリーズとして登場した“VINTAGO(ヴィンタゴ)”は、このモデル名からも連想できるとおり、ヴィンテージウオッチの趣を再現したコレクションである。
 ストレートラグやドーム型風防、そして根元を絞ったリューズなど、古典的なディテールを随所に備えてヴンティージモデルの雰囲気を演出。その一方で、中央に段差を付けた文字盤や5日分まで日付けを表示させるデイト表示窓などコンテンポラリーな要素を加え、個性を際立てた意匠がポイントだ。

 また、もうひとつ注目してもらいたいのが、そのサイズ感。同社のコレクションは比較的40mmオーバーのモデルが多いが、ヴィンタゴでは38mm径とやや小振りなサイズを採用している。手首になじむ柔らかなカーフスキンベルトと相まって装着感は良好だ。

ケースにつや消し処理を施すほか、シックなカラーリングをチョイスし、落ち着いた雰囲気に仕上げられたヴィンタゴのバリエーション。(左から)Ref.VT908。Ref.VT901。Ref.VT902。各27万円

 

 

リアルな月が楽しめるルナスコープの最新作

ルナスコープ・ゴールデンムーン ■Ref.LS908G。SS(40㎜径)。5気圧防水。自動巻き(ETA2836に自社製モジュールを搭載)。53万7840円

 

 続いて取り上げるのは、2018年に発表されたブランド初のムーンフェイズモデル“ルナスコープ”に、新たに追加されたゴールドカラーのバリエーションである。
 文字盤に大きく切り取られた三日月状の窓からのぞくのは、陰影までも忠実に再現された“リアルな月”。新作ではこのムーン表示にゴールドカラー(従来はシルバーカラー)が用いられて、より幻想的な雰囲気が強調されたのだ。
 
 またETA社製ムーヴメントをベースに独自開発のムーンフェイズモジュールを加え、約128年に1日の誤差という高精度を実現している点も見逃せないだろう。
 
(文◎堀内大輔)
 
【問い合わせ先】
モントレックス
☎︎03-3668-8550
マイスタージンガー 公式サイト
http://www.montrex.co.jp/meistersinger.html

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