【オメガの2019年新作】アポロ11号の月面着陸から50周年! 人類の偉大な飛躍を祝う、マニア垂涎の限定スピードマスターが登場

 2019年5月14日(火)から16日(木)にかけて、特別に選ばれたプレス関係者だけをスイス各地の会場およびブランド本社に招待して開催されたスウォッチ グループ傘下のプレステージ&ラグジュアリー レンジの6ブランド合同新作発表会“TIME TO MOVE(タイム・トゥー・ムーブ)”。
 残念ながら、我が編集部の取材は叶わなかったが、遅ればせながらWatch LIFE NEWSでもタイム・トゥー・ムーブで発表された、各ブランドの2019年新作をご紹介。
 今回は、オメガから発表された新作を紹介する。

 さて、なんといっても2019年は、時計業界にとって特別な年と言えるだろう。世界初の自動巻きクロノグラフが登場したのが、いまから50年前となる1969年。そして、セイコーが世界初のクォーツウオッチ“アストロン”を発表したのも、いまから50年前の69年のこと。
 そして、もうひとつ忘れてならないのが、2019年はアポロ11号の月面着陸から、人類が初めて月に降り立ってから50年という記念すべき年ということだ。

 いまから50年以上も前の1969年7月20日。ニール・アームストロング船長とバズ・オルドリン月着陸船操縦士の2名を乗せたアポロ11号月着陸船イーグル号が月面に着陸。そして、翌21日にニール・アームストロング船長が人類ではじめて月面に降り立ち、その19分後にバズ・オルドリン月着陸船操縦士が続いて月面に降り立った。
 いまや時計好きなら誰もが知っているエピソードであるが、NASAの公式装備品として採用され、記念すべき人類初の月面着陸にも立ち会ったのが、オメガのスピードマスターである。

ゴールデンアニバーサリーにふさわしい革新的技術を随所に盛り込んだ
“スピードマスター アポロ11号 50周年記念 リミテッド エディション”

 これまでもオメガでは、節目ごとにこのアポロ11号の月面着陸を祝うスピードマスターのリミテッド エディションをリリースしてきたが、もちろん記念すべき50周年を祝う新作を投入してきた。そのひとつが、スピードマスター アポロ11号 50周年記念 リミテッド エディションだ。
 本作は言わずもがな、人類初の月面着陸から、そしてアポロ11号計画の50周年を記念して作られたものであるが、ゴールデンアニバーサリー(50周年)を祝うにふさわしい、これまで以上に特別なモデルとなっている。その特徴を一つひとつ見ていきたい。

 まずはベゼル。本モデルではポリッシュ仕上げのK18“ムーンシャインゴールド”製ベゼルが採用されている。聞きなれない名前だが、この素材はオメガが開発した特許出願中の新しいゴールド素材で、従来のイエローゴールドよりも色合いが淡く、経年による輝きや色の変化の耐性が高くなっているという。
 また、ベゼルリングはポリッシュ仕上げのブラックセラミック(ZrO2)製で、さらにオメガ独自のセラゴールドによるタキメ―タースケ―ルを備える。

 文字盤は、ニスを施した中央のグレーゾーンとブラックのツートン仕様。インデックスにオメガロゴ、そして針のほとんどすべてにK18ムーンシャインゴールドを採用し、センタークロノグラフの秒針のみ、K18ムーンシャインゴールドのPVDコーティングとなっている。
 なお、11時位置のインデックスのみ11の数字があしらわれているが、これもK18ムーンシャインゴールド製。
 加えて、9時位置のインダイアルには月面に降り立つバズ・オルドリン月着陸船操縦士の姿が描かれているが、これもK18ムーンシャインゴールドにブラック仕上げをし、レーザーエングレービングを施すという手の込んだ仕様となっている。

 さらに注目なのが、ケースバックだ。ブラックのケースバック側には、人類が初めて月面に記した足跡をモチーフとした装飾をレーザーエングレービングするほか、もはや伝説となっているニール・アームストロング船長が残した“THAT’S ONE SMALL STEP FOR A MAN, ONE GIANT LEAP FOR MANKIND — これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である”というが言葉が、K18ムーンシャインゴールドコーティングのレタリングで記されている。
 そして、特徴的な装飾を取り巻くように“APOLLO 11”“50th ANNIVERSARY”“LIMITED EDITION”の文字と限定ナンバーがブラックで、さらに“NAIAD LOCK”“Cal.3861”“CO-AXIAL MASTER CHRONOMETER”の文字が無着色でエングレーブされている。

 画像がないのが残念だが、ポリッシュ&ブラッシュ仕上げのSSブレスは、第4世代のスピードマスター(ST 105.012-65)からインスパイアされたもので、クラスプには当時のΩマークが描かれているのが特徴。
 また、コルクにブラックコーティングを施した交換用のベルクロストラップも付属するが、この特徴的なベルトは、アポロ時代の“熱保護カバ―”へのオマージュ。アポロ11号であるサターンVロケットは、厚いコルクのアブレータ―(耐熱材)で覆われたガラス繊維構造で司令船全体をグローブのように覆い、打ち上げられる際に発生する高熱から乗組員を守っていた。

 

スピードマスター アポロ11号 50周年記念 リミテッド エディション
1969年のアポロ11号計画から50周年を記念したモデル。NASAスタイルの特製ボックスに二つのミッションパッチ(50周年記念、アポロ11号)と2枚のエングレービングプレート(着陸の地点の座標、着陸場所と時間)、そして交換用ベルトとベルト交換ツールが付属。また、月着陸船を模した究極のディスプレイスタンドも同梱される。
■Ref.310.20.42.50.01.001。SS(42mm径)。5気圧防水。手巻き(Cal.3861)。世界限定6969本。111万2400円(8%税込み)

 

かつて宇宙飛行士たちにも贈呈された、激レア特注モデルが限定で復活!
“スピードマスター アポロ11号 50周年記念
リミテッド エディション ムーンシャインゴールド”

 アポロ11号の50周年を記念したモデルとして、先に紹介した6969本限定のSSモデルのほかに、もうひとつ希少な限定モデルが発表されている。スピードマスター アポロ11号 50周年記念 リミテッド エディション ムーンシャインゴールドである。

 アポロ11号が月面着陸に成功し、スピードマスターが初めて月に降り立った腕時計として伝説的な“ムーンウォッチ”となったその年。オメガはその歴史的な偉業を称え、同年11月に開催された月面着陸を達成した英雄たちを讃える晩餐会で、1014本限定のK18イエローゴールド製スピードマスター(BA145.022)を宇宙飛行士たちに贈呈した。
 これは、オメガ初のリミテッドナンバー入りの記念モデルであり、同年、一般発売もされたが、その希少性と逸話から高い人気を誇り、 いまでは入手困難なコレクターズアイテムとなっている。

 もうひとつのアポロ11号 50周年記念モデルでは、この1969年製の特注モデルのデザインを踏襲。リューズガード機能をも兼ねた、第4世代のスピードマスター以降に見られる非対称のケースデザインを受け継ぐポリッシュ&ブラッシュ仕上げの42mmケース、そして1列が五つのアーチ形リンクからなる、69年当時のデザインのブレスを採用した。

 一方、本モデルでは、6969本限定のSSモデルの一部の素材としても使われている、月の光にインスパイアされ、新たに作られたというK18ムーンシャインゴールド素材をケースとブレスはもちろんのこと、贅沢にも文字盤やベゼル、インデックス、そして時分針と随所に使用した。

 また、当時のモデルを忠実に再現するため、今回の新作では、バーガンディカラーのセラミック(ZrO2)製のベゼルリング(特許出願中)を採用し、オメガ独自のセラゴールドでタキメータースケールを施した。インデックスにはブラックオニキスをセット。時分針の中央部とクロノグラフ秒針、そしてインダイアルの針にはブラックの光沢仕上げを採用している。

 6969本限定のSSモデルもユニークなケースバックデザインであるが、こちらも負けず劣らずユニークなデザインだ。
 K18ムーンシャインゴールド製のケースバックリングには、外側にバーガンディカラーで“1969-2019”という年数と限定ナンバーを、無色で“MASTER CHRONOMETER”の文字をエングレーブ。
 その内側のマット仕上げの黒いリングには“APOLLO 11-50th ANNIVERSARY”、“THE FIRST WATCH WORN ON THE MOON”という文字がポリッシュ仕上げで施されている。
 さらには、アポロ11号の打ち上げ場所となったケープ・カナベラルを含むエリアのアメリカ大陸の地図をポリッシュ仕上げで、周囲の青い海をマット仕上げで描き出し、その向かい側には、月を象徴してドーム型の月隕石がはめ込まれている。しかも、このインナーリングにデザインされた地球と月の大きさは、実際の比率と同じ(直径比で3.67 : 1)という心憎い演出だ。

 そしてシースルーバックからのぞくムーヴメントは、新型の手巻きマスター クロノメーターCal.3861。コーアクシャル脱進機やシリコン Si14ヒゲゼンマイを使用するなど、ムーヴメントに非磁性部品を採用することで、スイス連邦計量・ 認定局( METAS)による世界最高水準の精度や1万5000ガウスの超耐磁性能を誇るマスター クロノメーター認定を取得。さらにムーンシャインゴールドの地板やブリッジや表面に施されたアラベスク模様の装飾、バーガンディのマーキングなどの美しい仕上げも光る。
 ちなみに、6969本限定のSSモデルも搭載するのはCal.3861だが、本モデルとは異なり、地板やブリッジはロジウム仕上げ、ブリッジはストレートのコート・ド・ジュネーブ装飾と仕様となっている。


 6969本限定のSSモデル同様、ボックスもまたユニーク。1969年のオリジナルモデルに月のクレーターをデザインした特製ボックスが付属していたことにちなんで、本モデルでも新しいクレーターデザインのボックスを作成。ボックスのパネルはグレーセラミック製で、3D印刷により月面を表現。さらにボックスのフタには、月面の静かの海とアポロ11号の着陸地点がデザインされた。

スピードマスター アポロ11号 50周年記念 リミテッド エディション ムーンシャインゴールド
ベースとなった1969年の特注モデルと同じく1014本限定のムーンシャインゴールドモデル。当時のスピードマスターに見られた、文字盤の周囲に段差を施した“ステップダイアル”。さらに、毎時500単位の目盛が付いていた初代スピードマスターを継承し、タキメータースケールの90の数字の斜め上にドットが付いた“ドット・オーバー 90”など、コレクター垂涎のクラシックなディテールを再現。
■Ref.310.60.42.50.99.001。K18ムーンシャインゴールド(42mm径)。5気圧防水。手巻き(Cal.3861)。世界限定1014本。400万6800円(8%税込み)

 

 

 なお、二つのリミテッド エディション以外にレギュラーコレクションの新作としては、スピードマスター ムーンフェイズにPtケースモデルが発表されている。

 44.25mmのケースはプラチナゴールド製。ベゼルはブルーセラミック製で、ブラッシュ仕上げのプラチナリキッドメタル製タキメータースケールを施す。
また、サンドブラスト仕上げのプラチナゴールド製文字盤には、バゲットカットのダイヤモンドをセットしたK18 WG製インデックスを採用。加えて、6時位置のブルーセラミック製ムーンフェイズディスクには、プラチナのリキッドメタルを使用した二つの月が描かれるなど、随所にプレシャスマテリアルを使用した極めてラグジュアリーな仕様となっている。

スピードマスター ムーンフェイズ プラチナゴールド
ゴールドとプラチナの時計への搭載が許された、Cal.9904の高級バージョンとなるCal.9905を搭載したスピードマスター ムーンフェイズの新作。バリエーションとして、レ⁠ッドアルミナ製ベゼルリングとバゲットカットのルビーインデックスを使用したモデル(Ref.304.93.44.52.99.002)、グリーンセラミック製ベゼルにバゲットカットのエメラルドインデックスを使用したモデル(Ref.304.93.44.52.99.003)も発表された。
■Ref.304.93.44.52.99.004。プラチナゴールド(44.25mm径)。10気圧防水。自動巻き(Cal.9905)。626万4000円(8%税込み。9月末発売予定)

 

 さて、2019年のオメガの新作は実に豊富。一度では紹介してしきれないため、今回はスピードマスターに絞って紹介した。ほかのオメガの新作モデルに関しては後日、紹介しよう。

 

文◎佐藤杏輔(編集部)

 

【問い合わせ先】
オメガお客様センター
TEL:03-5952-4400

オメガ 公式サイト
https://www.omegawatches.jp/ja

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