このところ、日本未上陸の時計ブランドばかり取り上げているが、どうしても紹介したいブランドをまた見つけてしまった。
その時計ブランドというのが、ASTOR+BANKS(アスター+バンクス)だ。
アスター+バンクスは2012年、アメリカ・シカゴ設立された小さな時計メーカー。時計愛好家であるアンドリュー・ペレス氏が自身が好きなミリタリーウオッチにインスピレーションを得ながら、クラシックなデザインとモダン作りを融合させた、クラシックモダンな“ツールウオッチ”の製造に注力している。
初期のクォーツクロノグラフモデルが発表された際には、あまり興味を引かれなかったのだが、新作として今年発表されたシーレンジャーというモデルに目を奪われてしまった。
彼が“フィールドダイバー”と表現するように、シーレンジャーはフィールドウオッチとダイバーズウオッチの両方の世界観を見事に融合させたモデルとなっている。
頑丈なスチールケースにネジ込み式リューズを与えて300m防水を確保しつつも、文字盤には24時間表記のインデックスを設けてフィールドウオッチのテイストをプラス。ブラック文字盤の無骨なスタイルのバリエーションもあるが、ブルーやホワイトの文字盤のモデルも加えることで、適度にカジュアルでスポーティな雰囲気に仕上がっており、それがまたなんとも魅力的なのだ。
先日までクラウドファンディングサイトのキックスターターでプロジェクトを掲載していたが、目標金額を達成して、10月から発送が始まるようだ。キックスターターでの特別価格では購入できないが、ホームページを見ると、850ドルの設定のモデルが、いまは750ドルで購入できるらしい。
スイス製の機械式ムーヴメントを使用している点や、その性能を考えれば、価格も比較的値ごろ感がある。
実はもうひとつ、別のブランドで気になっているモデルがあるのだが、どちらも魅力的。どっちにするべきか、いまのちょっとした悩みになっている。
シーレンジャー
■SS(40mm径)。300m防水。自動巻き(Cal.SW 200)。850ドル(日本円で約9万1800円)
ちなみに自分の好みは、このブルー文字盤バージョンだ
掲載価格は1ドル=108円で計算し、算出。
文◎佐藤杏輔(編集部)
【問い合わせ先】
ASTOR+BANKS(アスター+バンクス)
https://astorandbanks.com