1954年に第1作が公開されてから、世界中の映画ファンを魅了し続けるゴジラ。セイコーとのコラボレーションは意外に思われる読者もいるかもしれないが、実は記念すべき第1作において銀座に上陸したゴジラが和光本館にそびえる時計塔を破壊するシーンが存在している。
そんなつながりのある両者が、今回ゴジラが65周年を記念してコラボレーションモデルを発表。今回だけの特別仕様として、裏ブタには1954 年の第1作を彷彿とさせる、銀座の街を破壊するゴジラと和光本館の時計塔の姿が映し出されている。
この裏ブタのデザインは2016年公開の映画、“シン・ゴジラ”で監督・特技監督を務めた樋口真嗣氏が、このコラボレーションモデルのためだけに、グランドセイコーのアイコンである獅子をオマージュして作り上げた完全オリジナルのゴジラとなる。
ゴジラをイメージした特別仕様はこれだけではない。
深紅の文字盤にはゴジラの口から放たれる“放射熱線”をモチーフにした、力強い放射パターンが施されている。
またゴジラの皮膚を彷彿とさせるベルトはシャーク革を使用。赤黒くゴツゴツとした加工により、ゴジラの力強さを感じさせる。
搭載するムーブメントは、誕生20 周年を迎えた独創の機構“スプリングドライブ”。本作では、平均月差±10 秒を誇る特別精度のキャリバー、9R15を採用している。
実は先日、実際にこのモデルを拝見した筆者。正直特別ゴジラのファンであるというわけではないのだが、ベルトの質感と放射線状にデザインされた文字盤が無骨でかっこよく、ゴジラの特徴を時計で再現したデザインのセンスに感動すら覚えた。
よく見るとインデックスも独特の立体加工が施されており、憶測だがこれもゴジラの牙を再現しているのかもしれない。
破壊者でありながら多くの日本人が親しみを持つゴジラ。そんなゴジラとグランドセイコーとゴジラのコラボレーションモデルは2019 年11月9日(土)より国内、海外で順次発売される。価格は143万円だ。

ブライトチタンケース(44.5mm径)。自動巻き(キャリバー9R15)。日常生活用防水(20気圧防水)。約72時間パワーリザーブ。世界限定650本
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グランドセイコー 公式ホームページ
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文◎佐波優紀(編集部)