アイコンといえば、1990年代にMAURICE LACROIX(モーリス・ラクロア)を代表するモデルとして大人気を得ていたという“カリプソ”にインスピレーションを得た腕時計として、2016年に誕生したコレクションだ。
カリプソでも採用されていた、六つのアームをあしらった特徴的なベゼルのデザインを継承し、多くの時計好きを魅了している。事実、世界的に見ても、日本市場でのアイコン人気は高いらしく、日本の輸入代理店となっている DKSHジャパンは、その好調な売り上げが評価されて、本国から表彰されたと聞く。
そんな好調な売り上げの原動力となったのが、自動巻きモデルの“アイコン オートマティック”だ。
メンズラインとして2018年に登場。一方、レディースラインではこれまでクォーツモデルのみを展開してきたが、ついにアイコンのレディースラインにも、初の機械式モデルとなる“アイコン オートマティック 35mm”が新作として加わった。
文字盤で価格が若干異なるようで、クル・ド・パリ(ブルー)文字盤が22万5500円、
マザー・オブ・パール文字盤が23万6500円だ。
ファッションやトレンドに敏感なだけでなく、プロダクトデザインに対する関心も高い現代女性のために開発された本モデルは、アイコンのデザインをそのままに、インデックスにダイヤモンドを採用したことで、魅力的な意匠と女性らしさを両立させた。
従来のレディースモデルらしい、曲線を活かしたデザインをそのままに、“アイコン オートマティック 35mm”では、シャープでソリッド感のあるデザインのケースとブレスレットを採用。その都会的なフォルムは、現代の女性たちの多様なライフスタイルをイメージしているそうだ。
メンズラインで展開されたアイコン オートマティックの好調が影響しているようだが、それよりも、今回のアイコンのレディースラインに機械式モデルが誕生した背景には、女性からの機械式モデルの要望が高まっていたからだという。
実はこれまで何度かアイコンのメンズモデルの記事を書いてきた筆者。今回レディースラインに初の機械式モデルが加わると知り驚いたが、開発のきっかけが女性からの要望であったことが同じ女性としてもとても興味深かった。
個人的な意見だが、時計といえば“男性の嗜好品”というイメージを持つ人も多いかと思う。私も入社前はまったく知識を持たない時計初心者だったが、その世界を知れば知るほど、デザインだけではなく機構も含めて、時計の奥深さにおもしろみを感じている。このモデルが象徴するように、時計、特に機械式時計に興味をもつ女性がますます増えてくれれば、同じ女性としてうれしい。

Ref.AI6006-SS002-450-1
クル・ド・パリ装飾/8ポイントダイヤモンド

Ref.AI6006-SS002 -170-1
ホワイトMOP(マザー・オブ・パール)/8ポイントダイヤモンド

Ref.AI6006-SS002 -370-1
ブラックMOP(マザー・オブ・パール)/8ポイントダイヤモンド
【共通仕様】
モデル名:アイコン オートマティック 35mm
SS(35mm径)。20気圧防水。自動巻き(Cal.ML115)。約38時間パワーリザーブ
2019年11月発売
価格
クル・ド・パリ(ブルー)ダイアル 22万5500円
マザー・オブ・パールダイアル 23万6500円
文◎佐波優紀
【問い合わせ】
DKSH ジャパン/モーリス・ラクロア
TEL:03-5441-4515
www.mauricelacroix.com