唐突だが、“コスモサイン”という時計をご存じだろうか。
この時計をご存じの方は、おそらく相当の時計好きに違いない。
コスモサインは“時を愉しむ、日常を愉しむ、個性を愉しむ”をテーマに掲げたシチズン時計のブランドのひとつ、カンパノラにラインナップされているコレクションだ。
いくつかコレクションがあるが、そのなかでもひと際異彩を放っているのがコスモサインである。
コスモサインは、時の起源である天体の運行を細部に至るまで精密にレイアウトされた“星座盤”を文字盤に採用し、星空の動きを腕もとで再現できる特殊なコレクションで、2001年に初代モデルが登場して以来、その独自のデザインと機能からコアなファンから人気を得ている。
従来のコスモサインは、北緯35度の全天星座を表示しており、4.8等星以上の恒星1027個をはじめ、アンドロメダ銀河やオリオン大星雲などの星雲・星団を166個レイアウトし、恒星の表面温度の違いも4色を使い分けて表現。
卓越した精密技術をもって14もの版を重ねながら、腕時計の文字盤という小さなスペースに寸分の狂いなく星空をあしらうだけでなく、時刻にあわせて時計と逆まわりに回転することでリアルタイムの星座を正確に表示する、なんともユニークなモデルとなっている。
これはこれで魅力的なのだが、個人的な好みをいうと、従来のコスモサインは44mmとややケースサイズが大きいのが気になるポイントだった。
“もう少しコンパクトなサイズだったら良いのに…” そう思っていた人は少なくないのではないだろうか?
そんなケースサイズの大きさがネックで食指が動かなかった人に朗報だ。コスモサインから、ついにダウンサイズモデルが登場するという。
新型コスモサインは天体の動きを楽しめる機能はそのままに、ケースサイズを従来モデルよりも5mm小さな39mmにサイズダウン。全体をよりコンパクトに仕上げたことで装着感が高まり、取り回しの良いサイズとなっている。
北緯35 度の全天星座表示は従来モデルと同じだが、ダウンサイズに伴い、文字盤に表示される星座盤は4.0 等星以上の恒星452個、星雲・星団119個を表示する仕様に変更。文字盤の表現も11版とし、また、ケースの厚みも14.5mm(設計値)から2mm薄い12.5mm(設計値)に抑えられた。
表示される星の数こそ減っているが、緻密な文字盤の雰囲気をコンパクトなケースで楽しめる新型コスモサインは、一見の価値ありだ。
CAMPANOLA(カンパノラ)
コスモサイン
従来モデルよりもケースサイズで5mm、厚みで2mmと大幅なダウンサイジングを実現した新型コスモサイン。より幅広い人が着けられるモデルになったといえよう。
■Ref.AO1030-09L。SS(39mm径)。日常生活防水。クォーツ(Cal.4394)。27万5000円
これがケース径44mmの従来モデル(Ref.CTV57-1231)。こちらは生産終了となったわけではなく、新型モデルとともに継続。純粋に選択肢が増えただけで、価格も新型と同じ27万5000円。
SSケースの通常モデルに加え、SSにサクラ色めっき加工を施した限定モデルも登場。こちらも魅力的だ。
■Ref.AO1034-08E。SS(サクラ色めっき加工、39mm径)。日常生活防水。クォーツ(Cal.4394)。数量限定200本。28万6000円
文◎佐藤杏輔(編集部)
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