ムーヴはセイコーの自動巻き? SUBARUファン、STIファンならずとも注目の完成度とこだわり。時計メーカーも顔負けのSTI完全オリジナルウオッチ

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 自動車メーカー、SUBARU(スバル)のスポーツブランドとして、モータースポーツへの参画やパーツ開発などを担うSTI(スバルテクニカインターナショナル)。

 クルマ好きにとっては、スバル車の純正オプションパーツやSTIカスタマイズカーの開発・製造する公式チューナーとして知られているが、実は腕時計も長年、開発・販売しているのをご存じだろうか?

 STIでは実に10年にわたり腕時計を販売してきたが、これまでは時計メーカーとのコラボというカタチ、しかもほとんどが数量限定ということもあって、SUBARUファンやSTIファンでないと、なかなかお目にかかったことはないかもしれない。

 そんなSTIが理想の腕時計、ドライビングウオッチを追求して10年。ついに完全オリジナルウオッチを完成させた。
 その第1弾として登場したのが、Original Watch designed by STI。このモデルは先日までクラウドファンディングサイトのmakuakeでプロジェクトを掲載していたが、見事目標の10倍以上の金額を達成して大成功を収めた。

 クルマのブレーキに使われているディスクローターをモチーフに、ケースはディスクブレーキのローターをモチーフにデザインされ、ブレーキキャリパー部分はデザインアクセントと同時に時計のリューズガードとして機能。さらにリューズはエアバルブキャップからインスピレーションを得て六角形にするなど、随所にモータースポーツブランドとしてのアイディアとこだわりを盛り込んだモデルとなった。

 そして完全オリジナルウオッチの第2弾となるのが、STI Limited Watch 2020だ。

 第1弾とは打って変わってSTI Limited Watch 2020のコアコンセプトとなっているのはパイロットウオッチ(STIの表現に従えばフライトウオッチ)だ。

 クルマのメーカーなのに、パイロットウオッチ? と疑問に思う方もいるかもしれないが、SUBARUファンやSTIファンなら合点がいくに違いない。

 社名変更で現在はスバルとなったが、かつての商号は富士重工業。スバルは日本の自動車メーカーとして古い歴史を持つが、もともとは東洋一とされた航空機メーカーをルーツとする会社。航空機の設計や安全思想を自動車に応用し、コストや生産性よりも崇高な設計思想を重視するところがSUBARUファンやSTIファンから高く評価されてきた。

 そんなスバルの原点でもある航空機に着目し、パイロットウオッチから得たインスピレーションをデザインや機能、素材に盛り込み誕生したのが、STI Limited Watch 2020というわけだ。

 その独特のケースと文字盤デザインを見れば、一目瞭然だろう。STI Limited Watch 2020のモチーフは、航空機の計器盤に固定して使用されていたコックピットクロックがデザインの原点。


 文字盤内側に1〜12時間表示インデックス、外側に5分単位の分表示インデックスを設けた視認性重視のデザインは、まさにコックピットクロックからの発想だ。

 さらに、ケース4カ所のネジは、コックピットクロックのイメージを演出する装飾としてだけでなく、実際にケースを留めるためにも使用するというこだわりの構造。

 手首に合わせてカーブを描いたベースとなるケースに時計本体をネジで固定する独自の構造となっているが、これは優れたフィット感を得るため。しかも、素材にはケースからブレスに至るまですべてチタンを使用し、重厚な見た目とは裏腹に軽量化を実現させるなど、時計メーカーも顔負けのこだわりようだ。

 この特殊なケース構造もそうだが、ほかにもインデックスと針には蓄光が施されているが、これはトンネル内や夜間走行時で優れた視認性、瞬時の判読性を高めるため。そして、12時位置のリューズはコックピットクロックがモチーフということもあるが、手の甲にリューズが当たってハンドル操作を妨げないため。
 すべてはドライビングウオッチとしての快適な着け心地と機能性を考え抜いたゆえの仕様というのが、いかにもクルマのメーカーらしい発想だ。

 また、心臓部となるムーヴメントには機械式を採用するが、これも様々なパーツから成る機械式腕時計の緻密で繊細な動きや音が、車のエンジンにも通じるというところから採用されたもの。公表はされていないが、製品コード(型番)のH1NH38Aから察するに、おそらくはセイコーの自動巻きだろう。

 そんなこだわり満載のSTI Limited Watch 2020。価格は税込みで7万1500円と、その仕様から考えるとかなりリーズナブルだが、なにせ300本の数量限定モデル。

 2020年の1月10日から発売開始とのことなので、まだ買えるチャンスはあるが、これまでSTIが手がけてきたコレクションのほとんどは、熱心なSUBARUファンやSTIファン、いわゆる“スバリスト”たちが買い求めてすぐに完売となってきたというのだから、買うのはなかなか骨が折れそうだ。

 

STI Limited Watch 2020
Ref.H1NH38A。TI(サイズ不明)。5気圧防水。自動巻き。300本限定。7万1500円

 

文◎佐藤杏輔(編集部)

 

【問い合わせ先】
スバルテクニカインターナショナル
TEL:0422-33-7848
https://www.sti.jp

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