ドイツ北西部に位置するニーダーザクセン州のシャウムブルク地方にある小さな街リンテルンで、1998年に設立されたシャウボーグウォッチ。
半導体の分野で成功を収めた実業家であり、同時に熱狂的な機械式愛好家でもある創業者のフランク・ディルバコフスキー氏のこだわりと独自性が光る意匠が、そのコレクションの特徴だ。
そのコレクションのなかでも、伝統的なスタイルと丁寧な作り込みを追求し、機械式腕時計の醍醐味を比較的リーズナブルな価格で味わえるのが“クラソコ”である。
そして2020年、このクラソコに100本のリミテッドエディションが発表された。
スモール クラソコ
SS(36mm径)。5気圧防水。自動巻き(Cal.SW-20A)。世界限定100本。17万3800円(2020年5月発売予定)
まず、そのサイズ感がいい。本作では従来コレクションよりも4mm小さい36mm径のケースが採用されているのだ。時計で4mmと言えば、着けたときの見た目や装着感はかなり違う。
そしてこの小振りなケースにマッチする細身のインデックスが採用されており、洗練された雰囲気にまとめられている。
さらに本作で特別感を演出しているのが、秒針、日付け表示、“12”時にあしらわれたレッドカラーのアクセントだ。エナメルラッカーでコーティングされ、艶やかな仕上がりとなったホワイト文字盤とのカラーコンビネーションは、日本国旗からインスピレーションを受けたものだという。
機械式愛好家のツボを押さえた魅力的な仕上がりながら、価格は17万3800円とかなり良心的になっている点も見逃せないだろう。
人口わずか2万7000人ほどの小さな街であるリンテルン。何世紀も続く古い建造物が立ち並ぶメインストリートの一角にシャウボーグウォッチのアトリエはある
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