渾身の第2弾コレクション“シンプリシティー”
カル・レイモン待望の新作がベールを脱いだ。それが今回クローズアップする“クラシック シンプリシティー ”である。
新作では、多くの要望が寄せられていたという、機能をムーンフェイズに絞ったシンプルかつクラシックな雰囲気を追求。カル・レイモン最大の特徴でもある“ムーンフェイズ機能にフォーカスする”というコンセプトを、より先鋭化させたモデルとなっている。
コストパフォーマンスに優れたムーンフェイズウオッチはブランドの特徴のひとつだが、加えて、クラウドファンディングでプロジェクトを次々に成功させてきたということもカル・レイモンを特徴付けるポイントとなっている。
事実、これまでプロジェクトを掲載してきた〝Makuakeでは、日本製腕時計、アナログ腕時計関連プロジェクト歴代1位という大記録を残している。今回の新作においても2019年末までクラウドファンディングを実施していたが、こちらも大成功を収めた。
そして、2月からクラシック シンプリシティーの一般販売も開始。今回は、待望の新作の魅力をファーストコレクションであるクラシック パイオニアとも比較しながら紹介してみたので、チェックしてみていただきたい。
新作でもクラウドファンディング大成功
カル・レイモンでは2019年10月末から12月までの約2カ月間、クラウドファンディング国内大手のMakuakeにて、クラシック シンプリシティ ーの新作プロジェクトを実施した。最終的には405人から1165万7050円もの資金を集め、今回もプロジェクトは大成功を収めた。
KARL-LEIMON カル・レイモン
クラシック シンプリシティー ゴールドケース
ファン待望の新作として登場したクラシック シンプリシティー。前作パイオニアとは異なるシンプルな機能にこだわったモデル。機能をシンプルにする一方、物足りない印象とならないようにディテールは前作クラシック パイオニア以上のこだわりが盛り込まれた。
■SS(ゴールドカラーPVD加工、38mm径)。5気圧防水。クォーツ(Cal.6P24)。3万5750円
ここがPOINT ①
よりクラシックな印象を深める流線形のベゼルとケース
パイオニアコレクションとケースサイズは同じだが、ベゼルとケースを新規設計。面を意識したパイオニアに対し、シンプリシティーではアール形状のベゼルや丸みを帯びたシックなケースを採用した
ここがPOINT ②
コレクション初となる夜光インデックスを採用!
アラビア数字と交互に用いたバーインデックスと時分針には蓄光塗料を使用。クラシック パイオニアでは見られなかった夜光機能を備える。これはカル・レイモンのファンから多く寄せられていた要望に応えるべく採用されたもの
ケースサイズは38mm。数字は前作クラシック パイオニアと同じだが、ケースの上にひと回り小さいベゼルが乗るデザインを採用しているため、見た目には少し小振りな印象を受ける。
1番人気はホワイト文字盤とゴールドカラーケースの組み合わせ。スチールケースにブルー、シルバーの組み合わせも人気だ。この人気の傾向はファーストコレクションのクラシック パイオニアでも同様だった。
ファーストコレクション
クラシックパイオニアとはココが違う!
ファーストコレクションのパイオニア。ムーンフェイズのみシンプリシティーに対し、こちらはトリプルカレンダー機能を搭載する多機能モデルだが、ディテールも両者は大きく違っている。
■SS(ゴールドカラーPVD加工、38mm径)。5気圧防水。クォーツ(Cal.6P00)。3万6300円
文字盤
スポーティなヘアラインと上品なヴァーグギョーシェ装飾
パイオニアは極めてシンプルだったが、シンプリシティーでは内側に高級感あふれるヴァーグ(波)ギョーシェ風装飾、外側にはラウンドブラッシング加工(円形のヘアライン)を施す。
針
クラシカルだが力強い雰囲気も持ち合わせたドーフィン針
パイオニアは流れるようなラインが繊細な印象を醸し出すリーフ針を採用した。一方、シンプリシティーではドーフィン針を採用。クラシカルだが、鋭い形状が力強い印象を与える。
ケースバック
シンプルスタイルに合わせた専用のエンブレムモチーフ
前作のパイオニアも新作のシンプリシティーもスクリューバック式で防水性を確保した。違いはエンブレム風のモチーフ。シンプリシティーではかなりシンプルなデザインになった。
文◎佐藤杏輔(編集部)
写真◎水橋崇行
【問い合わせ先】
カル・レイモン
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カル・レイモン公式サイト
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