1990年10月の東西ドイツ統一から30年というアニバーサリーイヤーを迎えた今年。現在日本では、比較的に廉価なカジュアル時計ブランドも含めると、実に37ものドイツブランドが展開している。
そこで今回から、37ブランドのなかで厳選した9ブランドの新作情報を価格別に分けて、全3回に渡りお届けしていく。今年は例年と違い新型コロナウイルスの影響で、新作の発表自体を延期しているブランドも少なくない。そんななかでも集めた新作ドイツ時計情報。ぜひ時計選びの参考にしてほしい。
SINN(ジン)
1739
人気の1736をベースに製作された新作モデル。絶妙なケースサイズにサンレイ仕上げの文字盤、ゆるやかにカーブした両面無反射コーティングの風防などのクラシカルなデザインと、先端になるにつれて太くなる針や、宙に浮いたように見えるインデックスなどの、意匠を凝らしたユニークなデザインがマッチ。
■Ref.1739.ST.I.S。SS(39mm径)。10気圧防水。自動巻き(Cal.SW300-1)。35万2000円
先の太くなったユニークなフォルムの針や、文字盤の段差にぴったりと合うよう設計されたフォルムにより、半分浮いたように見えるアップライトインデックスなどの、特徴的なディテールが随所にうかがえる。
556.RS
太めのバーインデックスのスッキリとしたデザインと、アラビア数字インデックスの、コックピットクロックのようなデザインが特徴となった定番556に新バリエーションが登場。レッドカラーをあしらい、視認性を向上させた秒針がポイントだ。ともにソリッド感の強いサテン仕上げのSS製ケースをまとっており、マッシブな印象を与えている。
■(左)556.I.RS。(右)556.A.RS。ともにSS(38.5mm径)。20気圧防水。自動巻き(Cal.SW200-1)。各22万円
【問い合わせ先】
ホッタ
TEL.03-6226-4715
MÜHLE GLASHÜTTE(ミューレ・グラスヒュッテ)
29er Casual
ブランドの最薄モデルを展開する29erコレクションからブルー文字盤が登場。Cal.SW-300-1をベースに再設計されたムーヴメントは、独自の特許取得済み微調整システムと、それに対応するテンプ受けが取り付けられた。アップライトインデックスと針にスーパールミノバを採用し視認性も追求。
■Ref.M1-25-72-LB。SS(42mm径)。10気圧防水。自動巻き(Cal.SW-300-1 MÜHLE.Ver)。26万4000円
【問い合わせ先】
サイプレストレーディング
TEL.06-6459-4140
MEISTERSINGER(マイスタージンガー)
ED-366
19世紀初頭の懐中時計を思い起こす、繊細なアラビア数字が施されたホワイト文字盤を有する。25ミリほどある長いアロー型の時針を採用することで、洗練さをよりプラスしている。また、インデックスの1時間と15分ごとに赤、30分おきを青でマークし、時刻の判別を容易にした。
■SS(43mm径)。5気圧防水。手巻き(Cal.Unitas6468-1)。世界限定100本。31万9000円
【問い合わせ先】
モントレックス
TEL.03-3668-8550
GUINAND(ギナーン)
フライトエンジニア
コックピットクロックをモチーフにした12、3、6、9の大振りなアラビア数字インデックスが特徴で、デイト表示は視認性を考慮して4時位置に配置。また、強い磁気に囲まれるコックピットのなかでも耐えられるよう、8万A/mもの高い耐磁性を実現し、デザイン性と実用性の両方を追求した。
■Ref.44.50-02。SS(40.5mm径)。20気圧防水。自動巻き(Cal.SW220)。32万8900円
【問い合わせ先】
ギナーンジャパン
TEL.025-772-3477
文◎松本由紀(編集部)