普通の時計とは少し変わったデザインの腕時計が好きな筆者。これまで、針がヒモ状になったものや、多層ディスクで時刻を知らせてくれるものなどの様々なユニークな時計を紹介してきました。
今回はクラウドファンディングサイト、“Makuake”にて、目の不自由な人でも使える“点字ウオッチ”を見つけ、そのデザインがとても気にいったので紹介していきます。
》点字とスマートウオッチの融合
紹介する“DotWatch(ドットウォッチ)”は、韓国のDot Incorporarion社が開発した、目の不自由な人でも使える画期的な時計。4つのセル(24個のピン)の文字盤に浮き出るドットが点字になっており、時刻や日付を表示します。
まずこのデザインが目に入った時、どうやって小さい文字盤のなかで点字を変更して時刻を知らせてくれるのだろうか、疑問に思いました。
なんとドットウォッチはアナログ時計ではなくスマートウオッチで、時刻が変わるたびに自動的に点字が浮き出てくるのです。
時刻を確認することができるのはもちろんのこと、4つのセルにそれぞれタッチセンサーがあるため、スマートフォンの通知や電話が来ると、ディスプレイの丸いピンが浮き出しながらお知らせしてくれます。
スマートフォンとの連携は、専用の通知アプリで簡単に行うことができます。
》点字が読めなくても使える
視覚障害者向けのスマートウオッチではありますが、点字が読めない方でも、触覚モード(tactile mode)に変更するだけで点字を知らなくても使用が可能。
触覚モードではピンの個数を数えることで時計、通知、ストップウオッチ、タイマーなどの機能を活用することができます。
また触覚モードに慣れたら点字にも興味が湧いてくるはず。スマートフォンで受信したメッセージを読む場合には、点字が読めなければいけないため、点字の学習もできるのです。
》ファッションウオッチとしても活躍
ドットウォッチは、シルバーベースのシンプルなデザインをまといます。このデザインは“ifデザインアワード”、“Spike Asia”など、多くのデザインアワードで賞を受賞しています。
時計を着ける際は、ベルトを一周回してバックルを通し折り返すという面白い着け方。視覚障害者が時計を簡単に着けることができるよう配慮されています。
普段点字に触れる環境があまりなく、従来の静止点字文字は視覚障害者向け専用のイメージがありました。しかしリアルタイムの、アクティブな点字文字を実現したことで、より点字に触れられ、知的学習ツールとしてゲーム感覚で点字言語の面白さを学習することができるようになりました。ほかでは見られないユニークなこの仕様にひと目でひかれました。
現在Makuakeにてプロジェクトを掲載中。お得に手に入るのは2月27日(土)までのため、気になる方は早めにチェックしてみてください。
DotWatch(ドットウォッチ)
■SS(43mm径)。非防水。充電式。早割価格2万9900円〜
文◎松本由紀(編集部)
【問い合わせ先】
Dot Incorporation
https://www.makuake.com/member/index/1425855/