ラング&ハイネ初の角形、ゲオルク

ゲオルクとcal.8

 

LANG & HEYNE

ラング&ハイネ

 

ラング&ハイネ初となるレクタンギュラーモデル

2018年のバーゼルワールドで発表されたブランド初のトゥールビヨンモデル、アントンが話題を集めたラング&ハイネ。

新作の入荷予定は2018年9月ともう少し先のため、今回は、このアントンのベースでもあり、すでに発売されているレクタンギュラーモデル、ゲオルクについて紹介しよう。

 2017年、外装からムーヴメントまですべて新規設計し、ブランド初のレクタンギュラーウオッチとして発表されたのが、このゲオルクだ。
文字盤はコールドエナメルを用い、さらにスモールセコンドを強調するために、レイルウエイを含めてわずかにオフセットさせた時分針を備えるユニークな意匠が特徴である。これほど径の大きなスモールセコンドにしたのは、もちろん視認性への配慮もあっただろうが、いま考えると、まさにトゥールビヨンを納めるため、だったのだろう。
ゲオルクとアントン
ゲオルク(左)と2018年の新作アントン(右)

またエレガントな雰囲気のレクタンギュラーモデルにも、ラング&ハイネの時計の特徴とも言えるリューズガードが与えられており、古典的ながらも現代的な感覚も取り入れたバランス感覚に優れた逸品と言える。
Cal.ⅷ

搭載しているのは、初の角形ムーヴメントのCal.Ⅸ。
香箱から4番車までがほぼムーヴメントの中心に沿ってレイアウトされる典型的な角形輪列だが、大きな受けは一切なく、一つひとつの歯車は巨大なステンレススチール製のコックと青焼きされたネジでムーヴメントの地板に固定されている。これはユーザーからの要望が多いオープンワーク化を叶えるための仕様だという。
そしてハンドメイドによる美しい仕上げも魅力だが、おもしろいのが地板の刻印。ケースを背中合わせに見るため、時計を垂直に回転させることが多いという時計愛好家特有の意図をくみ、意図的に一般的な方向とは逆、上下逆さまに文字を刻印しているのだ。
時計愛好家の嗜好を熟知し、それを体現したのが、ゲオルクという時計なのである。



ゲオルク

ブランド初の角形モデル。古典的ながらリューズガードを採用するラング&ハイネのこだわりは健在。
■Pt(42×32㎜サイズ)。3気圧防水。手巻き(Cal.ⅷ)。1706万4000円

 

 

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