【10〜20万円台】第2回・編集部が注目した6機種を実機レビュー「ジン(SINN) 104シリーズ」

トレンドカラーを採用した限定仕様。色合いもほど良く差し色としても効果的

 ドイツの時計メーカーである“ジン”の104シリーズに500本限定モデルとして珍しいグリーン文字盤がリリースされたので紹介しよう。グリーンと言えば今年のトレンドカラーのひとつとして挙げられる注目カラーだ。

 ジンの104シリーズとは、1960年代にドイツ空軍に制式採用された155をルーツにもち、いまやジンを代表する人気パイロットクロノグラフ、103シリーズから派生した3針タイプのコレクションである。

Ref.104.ST.SA.A.G。SS(41mm径/ケース厚11.5mm)。20気圧防水。自動巻き( Cal.ETA2836-2/毎時2万8800振動/38時間パワーリザーブ)。25万3000円(世界限定500本)

 さて、このグリーンだが、写真に撮るとどうしても明るく感じるが、実際の印象は、それを強く意識させるほどではなかった。そのためジャケパンスタイルならビジネスでもほどよい差し色として十分使えるだろう。

 ただ、あくまで個人的な意見だが、色よりもケースのポリッシュ仕上げのほうが気になった。雰囲気からして全体を鏡面にするよりもポリッシュとサテンの2種類の仕上げにしたほうが、落ち着いた印象でさらによかったように感じた。

 さて今回、限定モデルとしてこの新色に加えて、ムーヴメントのローターにEINE von 500(500本のうちの1本という意)と特別に刻印が施されている。

【シースルーで20気圧防水】裏ブタはネジ込み式を採用。サファイアクリスタルのシースルー仕様ながら20気圧という高い防水性能を有している

【柔らかくて手首になじむ】革ベルトはかなり肉厚のため、見た目には固そうに感じるが、意外にも柔らかい。そのため手首にうまくなじんでくれる

【派手すぎず地味すぎない】文字盤のグリーンはそれほど派手な印象は感じない。さすがにスーツスタイルにはオススメしないが、ジャケット系ならビジネスでも使える

【着けてみました】ケース厚が11.5mmと回転ベゼルを装備したモデルとしては薄い。しかも革ベルトも柔らかいため、41mm径ながら着け心地は決して悪くない

レビュー記事◎菊地吉正(編集部)/写真◎笠井修/問い合わせ先、ホッタ TEL.03-6226-4715