黒文字盤よりオススメかも、 メンズ腕時計の隠れた定番“ブルー文字盤”採用モデルを狙え!

 時計界の隠れた定番カラーとしてラインナップを増やしているブルー文字盤。大人でも違和感なく着けられる雰囲気を備えつつ、堅苦しくなりすぎない知的なおしゃれ感を備えているのが魅力だ。

時計界の隠れた定番カラー、ブルー文字盤の魅力とは!?

 軽快な印象だが、それでいて適度なきちんと感を持ち合わせた万能カラーである“ブルー文字盤”。最大の魅力は、知的で品格がありながら同時にかしこまり過ぎないため、様々なファッションに取り入れやすいという点にある。その好感度の高さは、清潔感が求められるスーツにブルーやネイビーの色合いが多いことからも容易に想像ができるだろう。
 時計でいえば、ブラックやホワイト(シルバー)という従来の定番カラーに比べてトレンド感を出しやすい、という点も魅力であり、いつもの時計を“ブルー文字盤”に換えるだけで、どことなくおしゃれな雰囲気が増し、ファッション全体にアクセントを加えることができるのだ。
 近年は時計業界においても新たな定番カラーとして“ブルー文字盤”の需要が高まっており、多くのブランドから“ブルー文字盤”のモデルが登場している。今回は手頃な10万円以下から格上げ感のある50万円以下まで、編集部のおすすめ5モデルを厳選して紹介しよう。

 

》編集部のおすすめモデル-其の1
BULOVA(ブローバ)
アーカイブシリーズ オーシャノグラファー デビルダイバー
 約半世紀の歳月を経て、2018年に復刻されたオーシャノグラファーデビルダイバーのブルーダイアルモデル。1970年代に展開されたオリジナルモデルで高い評価を得た十字デザインの文字盤、円柱インデックス、そして樽形ケースなど、レトロフューチャーな意匠が本作最大の魅力だ。なおデビルダイバーの由来は、防水性が新約聖書の“ヨハネの黙示録”に登場する獣(悪魔)の数字“666”フィートだったことにちなむ。

■Ref.96B321。SS(44㎜径)。20気圧防水。自動巻き。9万2400円

 1970年代らしい色使いで、ファンにはたまらない仕上がりと言える。またケースの重心が低いうえに樽形のため、手首に載せた際の安定感はいいが、一方でケースの重量に対してブレスレットがやや軽い印象。欲を言えばブレスレットをもう少し重厚な作りにしたほうが、より安定感が増しただろう。

【問い合わせ先】
ブローバ相談室(TEL.0570-03-1390)
https://bulova.jp/collection/detail/index.php?id=96B321

 

》編集部のおすすめモデル-其の2
MIDO(ミドー)
マルチフォート パトリモニー
 スイスの実力派ブランド、ミドーが手がけたコストパフォーマンス抜群の3針モデル。見る角度で濃淡が生まれるサンレイ仕上げのブルー文字盤が魅力となっており、インデックスやパルスメーターなどの古典的な作りと調和し、落ち着いた雰囲気を醸し出す。ベゼルから風防にかけての丸みを帯びたラインも絶妙で、クラシカルな印象をより強め、大人っぽい雰囲気を感じさせている。
 極め付けの特徴は80時間パワーリザーブだろう。トルクが落ちることなく3日間はまるまる動いてくれるのに十分なほどのロングパワーリザーブは、機械式時計ユーザーにとっては、そのメリットを1番に実感できるに違いない。

■Ref.M040.407.16.040.00。SS(40㎜径)。5気圧防水。自動巻き( Cal.80、ETA C07.621ベース)。10万6700円

 ベルトがヴィンテージ調のコニャックカラーのため若干カジュアルな印象だが、これを黒っぽいクロコ型押しにすればスーツスタイルにもマッチする。腕に納まる40mmの程よいサイズ感も魅力的だ。

【問い合わせ先】
ミドー/スウォッチ グループ ジャパン(TEL.03-6254-7190)
https://www.midowatches.com/jp

 

》編集部のおすすめモデル-其の3
RAYMOND WEIL(レイモンド・ウェイル)
フリーランサー
 ブランド初となる自社製Cal.RW1212を搭載するフリーランサーのブルーダイアルモデル。このRW1212は、いわゆるスケルトンモデル用として設計された機械で、テンプの精密で美しい動きが文字盤側から眺められるようになっている。またテンプの中心部を文字盤に据えたブリッジで保持することで、一体化したデザインに仕上げられている。

■Ref.2780-ST-50001。SS(42㎜径)。100m防水。自動巻き(Cal.RW1212)。26万9500円

 スケルトンモデルは増えているが、実はその“専用機”となるとまだまだ少なく、安価なモデルだと単に内部の機械が見えるだけというものも多い。そんななか本作は、丁寧な仕上げはもちろん、文字盤に設置したブリッジでテンプを支えるなど、美観を追求した作りとなっており高級感がある。

【問い合わせ先】
GMインターナショナルン(TEL.︎03-5828-9080)
https://raymond-weil.jp/watch/mens/freelancer/2780-ST-50001.html

 

》編集部のおすすめモデル-其の4
MÜHLE GLASHÜTTE(ミューレ・グラスヒュッテ)
テトニアⅡ ウェルツェ
 都市名の記されたインナーリングを回転させてセカンドタイムを読み取るシンプル構造のワールドタイムモデル。シンプルなぶん使用方法も簡単なため使い勝手はいいのだが、最近はこのタイプをあまり見かけなくなった。リーフ針を採用するなど上品な顔つきだが、ベルトとラグをネジ留めするなど、ミューレらしい堅牢な作りは健在である。

■Ref.M1-33-82-LB。SS(41㎜径)。10気圧防水。自動巻き(Cal.SW330-1ミューレバージョン)。35万7500円

 細部に目を向けると、実用を重視する同社らしいこだわりが見て取れる。操作性を考慮した大振りなリューズもそのひとつだ。最近のワールドタイム機構は、ユーザービリティーを追求して複雑・高額化の傾向にある。これに伴いデザインにも変化が見られるが、本作のようなひと目でそれとわかるストレートなデザインもやはり捨てがたい。

【問い合わせ先】
サイプレストレーディング(TEL.06-6459-4140)
http://muhle-glashutte.jp/collection/m1-33-82-lb/

 

》編集部のおすすめモデル-其の5
FAVRE-LEUBA(ファーブル・ルーバ)
レイダー・ハープーン 42
 人気モデル、レイダー・ディープブルーの上位機種であるレイダー・ハープーンから登場した新作の42㎜モデル。既存モデルよりも4㎜小さくなり装着感が高められた。最大の特徴は針が分針のみの1本針という点である。これはダイバーズウオッチとしての機能性を優先し、分数を読み取りやすくするために考案されたもので、〝時〟は文字盤外周を12時間で1周するアワーリングの数字から読み取るというもの。つまり写真のモデルの時間は、分針がアワーリングの10を示し、さらにその内側にある小さな分目盛りの8分の位置を示していることから10時8分ということになる。

■Ref. 00.131.08.52.20。SS(42㎜径)。300m防水。自動巻き(Cal.FL301)。43万5000円

 ボリューム感のあるケースながら、ラグが短いため大柄の人でなくとも手首の幅にちゃんと納まるため見た目のバランスは悪くない。

【問い合わせ先】
スイスプライムブランズ(TEL.03-4360-8669)
https://favre-leuba.com/jp