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【ロレックス】通信 No.036|えっ、新型コロナウイルス感染拡大の影響により発表すらも延期か!?

 当連載のNo.030において「新型コロナウイルスで“バーゼルワールド”が延期に! さてどうなるのかロレックスの2020年新作発表?」と題した記事を掲載したのだが、その中で筆者は次のように記述している。

「昨年は、バーゼルワールドで公開すると同時に開催初日のスイス時間で昼の12時(日本時間20時)に、一斉に公式ホームページにその新作情報がアップされた。今回もそれに準ずるとすれば本来の開催日だった4月30日の日本時間で20時に日本ロレックスのWEBサイトで公開されることになるのだが、果たして結果はいかに。。。」

 つまり、2020年新作をロレックスが発表するのは4月30日なのではないかと書いたのである。しかしその予想は物の見事に外れたようだ。アメリカ・ニューヨークに本社を置く時計専門のWEBメディア“HODINKEE(ホディンキー)”に掲載された4月7日(日本時間の8日)の速報記事によると、公式に発表されてはいないものの、角度の高い情報としてパテック フィリップに続いてロレックスとチューダーも2020年新作モデルの発表を延期するだろう、と報じている。

2019年3月に開催されたバーゼルワールの会場で撮影したロレックスとチューダーのブース。メインホールの中央に巨大な建物が並んで建っている。通路を挟んで反対側の方にはパテック フィリップのブースがある

 ただし、それが2021年1月に延期されたバーゼルワールドまでなのかはわかっておらず、どのタイミングで発表されるのかはまったく予想がつかない状況のようだ。

 ロレックスはかつて、ディープシーの“Dブルー”ダイアルを2014年のバーゼルワールドではなく、それから約4カ月後の8月4日(アメリカ時間)に突如として公式ウエブサイトで発表したことがある。これは映画監督であり探検家でもあるジェームズ・キャメロンがマリアナ海溝の最深部“チャレンジャー海淵”に単独で到達したことを記念してこのモデルが作られたということも背景にあったのだろうが、それにしてもかなり異例なことだったことから筆者もいまだにその時の衝撃を鮮明に覚えている。

 だからというわけではないが、新型コロナウイルスがある程度落ち着いてきたタイミングで、Dブルーのときのように突如として公式ウエブサイトを通じて発表するという可能性もゼロではないだろう。いずれにせよ、いちロレックスファンとしては、来年の1月のバーゼルワールドとは言わず、少しでも早い段階での発表を期待したいところだ。

 ちなみに、当初3月17日から10日間としていた、ロレックスの製造拠点、ジュネーブ、ビエンヌ、クリシエの工場閉鎖は現在も続いているようだ。新作の発表延期よりも市場的にはこちらの方が大きな問題と言えるのかもしれない。

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。

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