ドイツ時計JUNGHANS(ユンハンス)からスポーツの祭典にちなんだ特別モデルが登場

 1972年。ドイツの時計ブランド、ユンハンスはその年開催されたミュンヘン・オリンピックで公式タイムキーパーを務め、特殊開発の計測機器を使用してトップレベルのスポーツ競技における計時において新時代を切り開いた。

 具体的にはスターターピストルとスターティングブロックが初めて電子的に接続されたのが本大会からで、高精度のデジタル時計と組み合わせて使用することによって、タイムの正確性を向上させたのである。
 しかも、ゴールの瞬間の静止画および動画を撮影する新型カメラによって、スポーツ中継史上初めてカラーのゴールシーンも可能となったのだ。

1972年のミュンヘン・オリンピックでの計測の様子

 こうした縁から、同ブランドでは2020年に東京で行われる予定だったスポーツの祭典を記念した限定モデルを19年より展開。そしてこの度、その最新作“1972 クロノスコープ エディション2020”が発表された。

 

 “クロノスコープ”は、マックス・ビルやマイスターといった同社の定番シリーズで展開されるクロノグラフモデルだが、本作ではその意匠を一新。
 目盛りを記した逆回転防止ベゼルや横三つ目、さらにクッションケースという従来にないスタイルが採用され、スポーティーな雰囲気が強調されている。

 またその色使いも秀逸で、ホワイトの文字盤やベルトにレッドの差し色を効かせたスタイリッシュな仕上がり。これは日の丸からインスピレーションを受けたものだという。

裏ブタには同社がミュンヘン・オリンピックの公式タイムキーパーであったことを示す文字とともに陸上競技のスタートの瞬間をモチーフにした刻印などが入る

 ユンハンスでこのようにスポーティーなモデルは珍しいうえに、150本の限定生産のため、激しい争奪戦となることは間違いないだろう。

1972 クロノスコープ エディション2020。Ref.041/4067.00。SS( 43.3mm径、11.3mm厚)。10気圧防水。クォーツ(Cal.J645.83)。世界限定150本。予価8万5800円(2020年5月発売)※交換用のレッドベルトが付属

文◎堀内大輔(編集部)

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