【クロノグラフの最旬トレンド!?】 70年代テイストが漂う“レトロクロノ”が勢力を拡大中!

 1960年代後半から70年代にリリースされたモデルをベースにしつつ、モダンなエッセンスを加えたレトロデザインウオッチ。今回は独特のインダイアル、色使いが目を引く、“レトロクロノグラフ”を紹介!

アクセントを効かせた色使いやインダイアルに注目、レトロクロノ4機種

 1950年代以降、アメリカやヨーロッパを中心に熱狂的な人気を集めたモータースポーツ。その人気は時計界にも大きな影響を与えており、60年代後半以降になるとモータースポーツやレーシングカーをデザインモチーフにしたクロノグラフがロレックス、チューダー、タグ・ホイヤーなど、数多くのブランドから生み出されている。

 特に多く見られたのが、文字盤とインダイアルに反転色などを用いてコントラストを効かせ、計時表示を強調したデザインだ。色の組み合わせもベーシックな白や黒だけでなく、ブルーやオレンジといった、レーシングカーを彷彿とさせるカラフルでスポーティな色が採用されている。

 また、チェッカーフラッグやダッシュボードをモチーフにした個性的なインダイアルも象徴的なデザインのひとつ。一般的にはインダイアルといえば丸型のイメージだが、スクエア形や台形にアレンジを加えたユニークな形状が採用されており、現代のモデルにはない独特のデザインが、クロノグラフの実用性に加えてファッションアイテムとしても楽しめる魅力を生み出している。

 写真はチューダーで現在も復刻モデルとして展開もされている1970年代製のクロノグラフ。グレーの文字盤に対してインダイアル部分をブルーにプリントして強調すると同時に、クロノグラフの計測に関連する針、目盛りなどをオレンジにカラーリングして視認性が高められている。

 今回は、そんな個性的な1960年代〜70年代のレーシーなクロノグラフからインスパイアされた、“レトロクロノ”をクローズアップ。オススメの4モデルを紹介していこう。

》 “レトロクロノ”-其の1
YEMA(イエマ)
ラリーグラフ クォーツ
 1974年にリリースされたクロノグラフモデルをベースに製作された。車のインストルメントパネルからインスパイアされたユニークなインダイアルが特徴のクロノグラフモデル。またセンターのクロノグラフ針が機械式のように運針するメカクォーツを搭載している点も見逃せない。

■Ref.YMHF1572-AM。SS(39mm径)。100m防水。メカクォーツ。4万6200円

【問い合わせ先】
イエマジャパン(TEL.03-5875-8810)
http://timegear-onlineshop.com/?pid=150126272

 

》“レトロクロノ”-其の2
Lip(リップ)
ラリー
 文字盤中心部にチェッカーフラッグをモチーフとしたデザインをあしらったリップの“ラリー”。デザインだけでなく、38mmという小振りなサイズまでも忠実にオリジナルモデルを再現。インデックスの外周には60秒カウントの目盛りがセットされた。

■Ref.LP671801。SS(38mm径)。5気圧防水。クォーツ。3万5200円

【問い合わせ先】
DKSHジャパン(TEL.03-5441-4515)
https://www.lipwatch.jp/fs/lipwatch/men/LP671801

 

》“レトロクロノ”-其の3
ZODIAC(ゾディアック)
グランドラリー
 モータースポーツが隆盛を誇った1970年代に製作されたレーシングクロノグラフがモチーフ。新しい時計のデザインを模索していた当時、流行した楕円形のケース、斬新なオレンジ色を採用したクロノグラフ針と、オリジナルモデルのレトロな雰囲気が忠実に再現されている。

■Ref.ZO9600。SS(41.5mm径)。10気圧防水。クォーツ。8万2500円

【問い合わせ先】
フォッシルジャパン(TEL. 03-5992-4611)
https://zozo.jp/men-brand/zodiac/

 

》“レトロクロノ”-其の4
BULOVA(ブローバ)
クロノグラフC
 1970年代に発表されたクロノグラフCの復刻版。大胆な配色に加え、先端を赤くプリントした時分針など、奇抜なデザインが目を引く。またメッシュブレスレットは、ラグにセットする一般的なタイプではなく、ケースに直接設置。ラウンドのフォルムがいっそう強調された。

■Ref.96K101。SS(46mm径)。5気圧防水。ハイパフォーマンスクォーツ。9万9000円

【問い合わせ先】
ブローバ相談室(TEL.0570-03-1390)
https://bulova.jp/collection/detail/index.php?id=96K101

文◎船平卓馬(編集部)