【イタリア発のスピニカー】今度は時計界のトレンドを凝縮した新作を出してきた!

2019年10月に日本でデビューしたスピニカー(SPINNAKER)は、“カジュアルシティ ダイバー”というジャンルを掲げ、“ヴィンテージデザイン”、“ダイバーズ”“高スペック”など、20年の腕時計トレンドを総取りしたポテンシャルを高く評価され、人気急上昇のイタリア発ウオッチブランドだ。

そんな同ブランドから3月20日(土)に発売された新作“ハイドロフォイル”は、従来コレクションに共通する“レトロデザインのダイバーズウオッチ”というスタイルは踏襲しつつ、新たにハイブリッドなメカクォーツムーヴメントを搭載した注目作である。

最近この“メカクォーツ”という名をよく耳にするかもしれないが、ご存じない人のために改めてどういったものなのか簡単に解説したい。
一般的なクォーツのクロノグラフ(ストップウオッチ)秒針は、1秒ごとにチクタクと進む、いわゆる“ステップ運針”となっている。対して、メカクオーツのクロノグラフ秒針は1/5秒ごとに針が滑らかに進む、機械式ムーヴメントのような“スイープ運針”を特徴としている。また、加えて機械式と同じくプッシャーを押すと瞬時に帰針する“ゼロリセット機能”も備える(一般的なクォーツでは針が“スゥー”と動いて戻る)。「機械式時計の動きが好きだけど、クオーツの利便性が好き」という人にはぴったりなムーヴメントなのである。近年は特に海外ブランドで多く採用されており、注目を集めているムーヴメントだ。

一般的なクォーツでは帰針の際、針が0位置まで“スゥー”と動いて戻るが、メカクォーツでは一瞬で戻る

さて、そんなメカクォークを搭載した新作“ハイドロフォイル”の魅力に迫っていこう。

■Ref.SP-5086-22。SS(43mm径)。20気圧防水。クォーツ(日本製Cal.VK73)。3万8500円

デジタル化やテクノロジーが進化するなか、反発するように注目されているリバイバルファッション。時計も同じで、スマートウオッチやデジタルの開発が進むなか、トレンドは反発するようにレトロデザインに回帰している。
この潮流に合致し支持を広げているのが、まさしくスピニカーであり、新作ハイドロフォイルでも“レトロ顔”は健在だ。ブランドのコンセプトを象徴する“波”をモチーフにしたテクスチャード文字盤は、さらに全体にグラデーションカラー、差し色としてオレンジをあしらうことによってレトロ感を強調しつつ、深みのあるデザインを実現。針やインデックスなど立体的な造形となっており、同時に高級感もある。また丸みを帯びたアルミニウムプレートベゼルを採用したことで全体的にコロッとした印象を与えたフォルムが愛らしい。

加えてスペックも優秀だ。ネジ込み式のプッシャーを採用することでそのスタイルにふさわしい本格的な20気圧防水を実現したほか、12時位置には視認性の高いビッグデイト表示を備えるなど、優れた実用性を追求。60回ノッチで、カチッカチッとリズム良く回る心地の良い操作性を実現した逆回転防止ベゼルもクセになる。

ラインナップはコーディネイトにも合わせやすいブルー、ブラック、ホワイトの全3種が展開される。
■(左)Ref.SP-5086-22。(中)Ref.SP-5086-11。(右)Ref.SP-5086-33。SS(43mm径)。20気圧防水。クォーツ(日本製Cal.VK73)。各3万8500円

いま時計界のトレンドとなっている“レトロ”、”ダイバーズ“、“メカクオーツ“の3つが凝縮された1本となったハイドロフォイル。これが4万円アンダーという価格で楽しめるというのだから、おすすめである。

 

文◎堀内大輔(編集部)

 

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