【2021年新作時計】クストス|ニューラグジュアリーを追求するコレクションを拡充

 ハイテク、スポーティ、エレガンスという3つのコンセプトを軸に、ニューラグジュアリーを提唱するクストス。
 時代の変化やトレンドの先に立ち、現代のライフスタイルにとって必要とされる素材の最上級をつなぎ合わせ、飽くなき探求心のもと、様々なコレクションを発表してきた同ブランドが、WPHH2021で発表した新作時計を紹介していこう。

 

 ひとつ目は、スーパースポーツカーさながらのラグジュアリーを追求したシリーズ“チャレンジ クロノⅢ-S”シリーズの新作で、チタンの堅牢な質感と、レッドカラーがアクセントになったホワイト文字盤モデルとなっている。

“チャレンジ クロノⅢ-S”

■Ref. CVT-CHR3-WHITE TTBKTT。グレード5チタン(53.7mm×44mmサイズ)。10気圧防水。自動巻き(Cal.CVSTOS 577)。253万円

 疾走感を表現するためにつきつめた究極の曲線美とメカニックにデザインされたスケルトンの機械部分、マルチコンポーネント構造を強調したデザインなど細部に至るまでこだわりを見せるニューラグジュアリーを体現したモデル。
ケースのデザインは、ケースパーツを細分化し、立体的かつスタイリッシュな構造となっており、すっきりとしたビジュアルを実現している。
 ケースサイドには力強い厚みを持たせ、アクティブに現代を生きるユーザーをサポートするサイドガードとリューズガードが備わった、新しいデザインのトノウケースを採用。ボリューム感を持たせながらも、主要な素材をステンレススチールからチタンに変更したことで、さらなる軽量化・耐腐食性を実現した。
 また、文字盤にも革新的な技術が施されている点にも注目したい。アラビア数字とバーインデックスをリズミカルに配し、時分針はシャープなソード針、9時位置のスモールセコンドはシチリアのシンボルマークをデザイン。縦軸には、12時位置の分積算計と 6時位置の時積算計が配されており、スケルトン文字盤上で立体的に見えるよう調整されている。3 時位置には、ひとつのカウンターの中に二つの小窓が設置され、デイトとパワーリザーブを確認することができる。従来の古典的な扇形からモダンなディスク式のパワーリザーブインジケーターにアップデートされているのも見逃せないポイントと言えるだろう。

 本モデルに採用されているグレード5チタンは、チタン合金の中でも30%にも満たない最高水準の金属。主に航空宇宙産業で使用され、その用途の多くはジェットエンジンの部品や、海洋、発電産業などの、高い強度と軽量化を必要とする重要なパーツに使用されている。
 このチタン合金は、純チタン(グレード 1~4)よりも、優れた強度、軽量性、非磁性、耐火性などを有しており、まさに同ブランドのアイデンティティを体現する素材である。

 

新作二つ目は、レーシングスポーツブランド“ARTA“とコラボレーションした世界限定10本のモデル“チャレンジ クロノIII-S ARTA リミテッド エディション”だ。

 

“チャレンジ クロノIII-S ARTA リミテッド エディション”

■Ref. CVT-CHR3-ARTA TTBKTT。グレード5チタン(53.7mm×44mmサイズ)。10気圧防水。自動巻き(Cal.CVSTOS 577)。253万円

 チャレンジ クロノシリーズの最先端モデル“チャレンジ クロノIII-S”とレーシングスポーツブランド“ARTA”のコラボレーションウオッチで、世界限定10本モデル。

 本モデル最大の特徴は、同ブランド初となるネイビーにカラーリングされたムーヴメントを採用している点だろう。また、12時位置のインナーベゼルにはARTAのロゴが配され、リューズ、プッシュボタン、文字盤、バックサイドには、イメージカラーであるオレンジが差し色として使われているのも非常に印象的。

 滑らかなボディ、チタンや異素材を混ぜたマテリアル、スケルトン加工のムーヴメント構造を実現する技術力、スーパースポーツカーさながらの疾走感と迫力を宿す、同ブランドの哲学を体現したタイムピースとなっている。

【画像】クストスの新作をさらにチェック!“チャレンジ シーライナー P-S オートマティック”

 

文◎川田健人(編集部)

 

 

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