【10〜20万円台】最終回・編集部が注目した6機種を実機レビュー「ハミルトン イントラマティック オートクロノ」

新色ブルーで再現された往年の逆パンダスタイル

イントラマティック オートクロノ。Ref.H38416541。SS(40mm径/ケース厚14.45mm)。10気圧防水。自動巻き( Cal.H-31、ETA7751ベース/毎時2万8800振動/60時間パワーリザーブ)。国内定価:28万6000円

 これまで5回にわたって紹介した5機種がすべて3針モデルだったため、最終回はクロノグラフを取り上げたいと思う。

 さてこのモデル、1968年にハミルトンが開発した2カウンターの手巻きクロノグラフを忠実に再現したコレクションとして、2018年にレギュラーラインに加わったものである。そして今回そのバリエーションとしてこの新色が追加された。

 ただ、単に新色ブルーというだけでなく、1968年のオリジナルと同じ逆パンダ文字盤が採用されている点が既存モデルと違う。

 実は、当時のオリジナルは黒地にインダイアルが白の通称逆パンダ文字盤。それに対して既存の現行モデルは、白地にインダイアルが黒のパンダ文字盤が採用された。それはそれで魅力的なのだが、新作は色こそ違えどもオリジナルと同じ仕様。この点も見逃せないポイントとなるだろう。

 搭載されているクロノグラフムーヴメントも素晴らしい。大振りケースになりがちな自動巻きのクロノグラフムーヴメントでありながらサイズを40㎜で留めている。しかも60時間パワーリザーブと長く、週末に着けなくとも月曜日も動いている。この高い実用性も大きな魅力だ。

【針先までしっかりリーチ】文字盤の外周に向かって傾斜する特徴的なボンベ文字盤に合わせて分針だけでなくクロノグラフ針まで先端を曲げてしっかりと視認性に配慮。

【デイト調整の早送りも簡単】10時位置のケースサイドに設けられているボタンはデイトのクイックチェンジ用だ。リューズ操作せずできるため意外に便利。

【操作感も良いプッシュボタン】クロノグラフ機構を実際に作動させてみたが、スタート、ストップの際のプッシュボタンのクリック感がハッキリしていて心地よい。

【実際に着けてみました】サイズは40mmと大きいわけではないが、ラグが若干長めのため、手首が細い人はサイズ以上に大きく感じるかもしれない。ベルトは柔らかいためしっかりとなじむが、念のため細身の人は実機で確認したほうがよさそうだ。

レビュー記事◎菊地吉正(編集部)/写真◎笠井修/問い合わせ先、ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン TEL.03-6254-7371