【手頃な3万円以下で、程よい38mmケース!】伝統のトリカレムーンをモダンに進化させた、正統派ドレスウオッチが登場

 近年主流となっていたシンプルデザインに対する反動なのか、再び注目を集めだしたクラシックデザインの腕時計。今回は2万円の手頃な価格でトリプルカレンダームーンフェイズを楽しめる注目の新作時計を紹介していく。

》古典的なカレンダー機構とモダンな意匠の合わせ技

 ここ数年、三万円前後の手頃な価格帯の時計は、北欧モダンデザインやドイツのバウハウスから影響を受けたシンプルデザインが主流となっている。

 たしかにシンプルなデザインはファッションにも合わせやすく魅力的なのだが、その反面で個性に乏しく、同じようなデザインばかりが量産されているのも事実である。

 そんななかで、ここ最近になって注目を集めているのが1950年代、いわゆる機械式時計黄金期のクラシックウオッチから範を得たモデルだ。時計の輸入販売を行うゼロタイムが手がけるオリジナルブランド、ZEROO(ゼロ)からリリースされたクラシックムーンフェイズⅡもそのひとつだ。

 トリプルカレンダームーンフェイズは、月、曜日、日に加えて月齢を表示する伝統的なカレンダー機構のひとつ。1950年代~60年代にはモバードをはじめとする数多くのブランドが製作していたが、近年は採用するブランドが少なくなっており、そのクラシックな佇まいが逆に新鮮さを感じさせる。

 このモデルでは12時位置で日付、3時位置で月、6時位置で月齢、9時位置で曜日を表示。複数のカレンダー機構を文字盤に集約した機能性の高さはもちろんだが、やはりそのデザインが魅力的だ。ローマンインデックス、ギョーシェ風の装飾を施した文字盤、複数のインダイアルの複雑なコンビネーションが独特の機能美を生み出している。

 クラシックをベースにしつつ、ほどよいバランスで現代的なテイストを加えたデザインは、服装やシチュエーションを選ばずに着けやすい。古典的な機構をデイリーユースで楽しむ大人のセカンドウオッチとしても、おすすめのモデルといえるだろう。


》編集部のおすすめモデル
ZEROO(ゼロ)
クラシックムーンフェイズⅡ

 2時位置と10時位置に設けた小窓で月と曜日、文字盤中央に数字を専用の指針で指し示すポインター式日付け表示を備えたトリプルカレンダー機能に加えて、6時位置に月の満ち欠けを表すムーンフェイズを備える“トリカレムーン”モデル。近年はほとんど製造されることがなくなった機械式時計の古典的機構を、2万円台の手頃な価格帯で楽しむことができる。

■左から順にRef.ZC002SWH、Ref.ZC002SBL、Ref.ZC002GWH、Ref.ZC002RWH。SS(38mm径)。日常生活防水。クォーツ(MIYOTA No.6P80)一般発売予定価格2万9800円
※クラウドファンディングサイト“Makuake(マクアケ)”にて先行発売


価格以上の上質感を生む立体的な造形に注目


 2時位置に月表示、10時位置に曜日表示を配置。古典的な機構であるトリプルカレンダームーンフェイズだが、アラビア数字と砲弾形を組み合わせたのインデックス、夜光塗料が塗布されている時分針を採用することで、ほどよいバランスで現代的なテイストをプラスしている。


 回転ディスクを使って月齢を表示するムーンフェイズインジケーター。微妙にムラ感を加えてニュアンスを出したムーンフェイズディスクが存在感を主張。同心円の装飾で立体的に仕上げたポインターデイト、アップライトのインデックスも上質感をプラスしている。


 ケースの2時位置のプッシュボタンで月表示の早送りが可能。ポインターデイトはリューズを一段引き出した状態で反時計周りに操作して調整、ムーンフェイズはリューズを一段引き出して時計周りに操作することで早送りが可能だ。


 サイズは38mmで、厚さは約9.5mm。現行の時計としては小ぶりなサイズ感ながら、やや厚みを備えたケースフォルムにより、快適な装着感と程よい存在感を両立している。


 一般発売に先駆けて、国内最大のクラウドファンディングサイト“Makuake(マクアケ)”で、最大で34パーセントオフ、というクラウドファンディングだけのお得な価格で手に入れることができる先行発売プロジェクト(3月27日まで)を実施中。気になった人はチェックしてみよう。

【問い合わせ先】
ゼロタイム
TEL:050-3656-4608
ゼロタイム公式サイト
https://zerootime.com

【先行発売サイト:クラシックムーンフェイズⅡMakuake支援ページ
https://www.makuake.com/project/moonphase_c2/

 

文◎船平卓馬(編集部)