【画像】時計界で存在感を増す、アジア発の新興時計ブランド3選

MAKINA WATCHES(マキナウォッチ
メフィスト

 幼い頃から時計に興味を持ち、10代の頃には時計のコレクションを始めたという時計愛好家ダニーロ・ヴィラヌエバが立ち上げた新鋭ブランド。企業で広告の仕事をして働きながらも、自分の時計ブランドを作りたいという思いを強めていったダニーロ・ヴィラヌエバは、休職中に時計ブランドの概要を練り、必要な資金を捻出するために、自身が所有していたパネライ、ジャガー・ルクルトなどの時計コレクションを売却して、2016年、マキナウォッチを創設。マキナウォッチは香港で時計を製造しているが、フィリピン人のエンジニアと時計師も雇っており、デザイン、設計、組立てはフィリピンで行われている。

 マキナウォッチ創設の翌年である2017年から発売が開始された旗艦コレクションのひとつ。どこかレトロな雰囲気を感じさせる40mmのクッションケースを採用したデザインが特徴。手作業で研磨したというエッジを立たせたアップライトのインデックス、針を配した文字盤と、曲線を描くケースのコンビネーションが美しいコントラストを生み出している。

■SS(40mmサイズ) 。50m防水。自動巻き(MIYOTA 821A) 。599米ドル(約6万2000円)

》マキナ ウォッチ公式サイト
https://www.makinawatches.com


ZELOS WATCHES(ゼロス・ウォッチ )
ホライゾンズ200m フィールド グラナイト

 ゼロス・ウオッチは2014年にエイシャン・タンにより設立された、シンガポール発のマイクロブランド。設立から7年とまだ歴史の浅いブランドだが、年間5000本以上の時計を販売する人気を獲得。一般的には高額な時計でしか見られないような高級素材を使用しているのがゼロス・ウォッチの大きな特徴となっている。

 グラナイト、ルナフロスト、モスグリーンの3つのユニークなカラーウェイをラインナップするフィールドコレクション。アラビア数字をカットアウトしたサンドイッチ構造の文字盤を採用しており、独特の立体感を備える。このモデルは花崗岩の質感を再現したグラナイト。リアルな花崗岩のテクスチャーが印象的だ。

■SS(39mm径)。200m防水。自動巻き(ミヨタ 9039)。549米ドル(約5万7000円)

》ゼロス・ウォッチ公式サイト
https://zeloswatches.com/


Jaipur Watch Company(ジャイプル・ウオッチ・カンパニー)
ミュージカリー エングレイブドⅠ

 デリー南西約260kmに位置する、ジャイプルに本社を置くジャイプール・ウオッチ・カンパニーは、Gaurav Mehtaによって設立されたインド初、そして唯一と思われるオーダーメイドのウオッチカンパニーである。彼はイギリスでリスクマネジメントの修士号取得したのち、保険仲介業を経営していたが仕事に満足できなかったため、趣味であるコイン収集と時計を追求した。 英国在住時代からコインコレクターであった Gaurav Mehtaは、コインと時計を組み合わせた時計を作ることを決意し、友人からお金を借り、車を売却し、2013年にJWCをスタート。現在では年間1,700本以上の時計を製造、販売している。時計パーツは世界各国から調達し、インドのバンガロールで製造されている。

 神秘的な音色を奏でる北インドを代表する伝統楽器、シタールをモチーフにしたビスポークコレクションの1本。シタールはちょうたんの実を使った共鳴胴と長く伸びる棹を備えた優美でグラマラスなフォルムが特徴なのだが、ひょうたんの蔓や葉っぱをモチーフにしたハンドエングレーブを施している文字盤、シタールを模した時分針など、独創的で魅力的なデザインが目を引き付ける。

■手巻き。34万8100インド・ルピー (約48万7340円)

》ジャイプール・ウオッチ・カンパニー公式サイト
https://jaipur.watch/index.php?route=common/home