ドイツの時計ブランド“Sinn(ジン)”が、プロユースのダイバーズウオッチ“EZM”シリーズの新作“EZM 3 S W”を発表した。日米限定モデルとなり、日本では限定数100本が販売される。
本作は、海氷が頭上に浮かぶ水中や、高水圧にさらされ光の届かない深海など、極限環境下での使用を想定して開発されたモデルだ。
潜水任務で使用する装備に不可欠な精度と堅牢性を確保しており、シリーズ初となる白文字盤と、ブラック・ハード・コーティングを施したケースとベゼルを備えている。

■SS(テギメント・テクノロジーを基盤とするブラック・ハード・コーティング/41mm径)。500m防水。自動巻き(Cal. SW200-1)。日米限定(日本では100本発売予定)。85万8000円(今秋発売予定)
Sinn(ジン)
EZM 3 S W
“ジン”は、1997年からドイツ警察と関税局による特殊部隊“ZUZ(Zentrale Unterstützungsgruppe Zoll)”のために、初のミッションタイマー開発に着手している。
“EZM(Einsatzzeitmesser/アインザッツツァイトメッサー)”は特殊部隊が任務遂行時に計測機器として使用する時計として誕生したモデルだ。“アインザッツ”は危険をおかす出撃や出動、“ツァイト”は時刻、“メッサー”は計測機器を意味する。
開発時から一貫して“使うためだけの時計”という設計思想に基いており、プロダイバーから信頼を得る高い機能性と、ヒューマンエラーによる誤作動を排したデザインが特徴となっている。象徴的なのが文字盤だ。
白を基調にした文字盤は、高い視認性を実現するミッションタイマー設計が採用されており、夜光塗料を塗布したブラックの時分秒針とインデックスを配置。シンプルながら、それぞれ異なるデザインに仕上げた針、メリハリの利いたカラーリングが、確かな判読性を実現している。
【画像】シリーズ初の白文字盤、日米限定モデル” EZM 3 S W“を別アングルで見る
スペックに関しては、世界最大級の船級・認証機関DNVによって潜水深度500mまでの耐圧性能が認証されているのに加え、欧州潜水機器規格EN250およびEN14143に準拠した耐熱性能の認証を取得。過酷な環境下でも完璧な視認性と確かな時間の計測を保証している。
さらに、時計内部の空気に含まれている湿気や時計内に拡散した水蒸気から潤滑オイルの劣化を防ぐ“ジン”独自のArドライテクノロジーを備え、-45℃~+80℃の範囲での機能の維持と曇りを防止。おなじく“ジン”オリジナルのテクノロジーであるマグネチック・フィールド・プロテクションによって最大8万A/mの磁気から防護する。
ブラックのステンレススチールケースにはテギメント・テクノロジーを組み合わせたブラック・ハード・コーティングが施され、一般的なステンレススチールよりも高度な耐傷性を実現。内部には毎時2万8800振動、ハック機能を備えた自動巻きムーヴメント“Cal.SW200-1”を搭載している。
特別ケースと、赤いステッチが入ったブラックテキスタイルベルトが付属し、販売予定価格は85万8000円。今秋に発売予定となっている。
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文◎Watch LIFE NEWS編集部
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