アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。
ロレックス
オイスター スピードキング Ref.6430
今回紹介するのは、1950年代に製造されたロレックス オイスターのスピードキング Ref.6430だ。
現代の基準から見ると非常に小さな30mm径のケースを採用しているが、同社が誇るオイスターケースならではの造形が、確かな存在感を放っている。手巻きムーヴメントを搭載する本モデルは、自動巻きのオイスターパーペチュアルよりも薄型のケースが特徴で、袖にも納まりやすいコンパクトな装着感が魅力だ。
程よく焼けたサンレイ仕上げの文字盤は、目立ったキズなども見られず、比較的良好なコンディションを保っている。夜光塗料は経年によって変色しているものの、大きく剥がれることなく残っている。

【写真の時計】ロレックス オイスター スピードキング。Ref.6430。SS(30.5mm径)。手巻き(Cal.1215)。1956年製。19万8000円。取り扱い店/TOKIBANK
ケースのコンディションに目を向けると、小キズや打痕が残っており、やや使用感がある。長年の使用によって各部のエッジが落ちているため、コンディションにこだわる人は必ず状態を確認しておきたい。
ムーヴメントには、同年代のロレックスに数多く搭載された手巻きのCal.1215を採用。自動巻き機構を持たないため全体の厚みは抑えられているものの、各部のパーツには十分な厚みと強度が確保されており、非常に高い堅牢性をもつムーヴメントとして評価されている。ガンギ車の軸受けに潤滑油を保持する蓋石を設けるなど、実用性を重視したロレックスらしい設計も光る。
先にも述べたように30mm径の小型モデルであるため、現在の感覚では一般的なメンズサイズとは言い難い。しかし、軽量でコンパクトなサイズ感は取り回しが良く、袖やカバンにも引っかかりにくいため、日常生活での使用に適している。もちろん体格との相性はあるが、体格の良い男性でも格好良く着けこなせる大きさであるため、ぜひコーディネイトの一部として取り入れてみてほしい1本だ。
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文◎LowBEAT編集部/画像◎TOKIBANK
