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【自動巻きでアンダー10mm厚を実現!】1966年当時にデイデイト付き自動巻きとして世界最薄を誇ったオリエントの名作

アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。


オリエント ファイネス
ウルトラマチック

今回紹介するのは1966年に登場した、オリエント ファイネス ウルトラマチックだ。当時、デイデイト表示付き自動巻きとして世界一薄い、3.9mm厚のムーヴメントを実現した時計であり、その薄さを生かしたケースデザインが特徴的だ。

ヘアライン仕上げが特徴的なクッション形のケースとシンプルなローマンインデックスの組み合わせが、時計の薄さを強調している。3時位置の小窓で、上下にわかれて表示されたカレンダーが特徴的で、個性の強いオリエントらしさを感じさせるポイントだ。ムーヴメント自体の薄さを生かした薄型のケースも特徴的で、60年代の国産自動巻き腕時計としては非常に薄い、10mmを切るケース厚を実現している。

【写真の時計】オリエント ファイネス ウルトラマチック。SS(34mm× 33mm)。自動巻き(Cal.3991)。1960年代製。22万円。取り扱い店/BQ

【画像:ムーヴメントの状態や付属のボックスを見る(全6枚)

ムーヴメントには、リバーサー式の巻き上げ機構が特徴的な自社製のCal.3991を搭載。摩耗対策に35石という圧倒的な石数を使用しており、ローターのベアリングボールにまでルビーを使用している点が特徴的だ。とは言え、薄型化に注力した設計であったため、強い衝撃や振動を避け、定期的なオーバーホールを行いながら使用することを推奨する。

全体のコンディションに注目すると、使用に伴うキズや打痕もほぼ見受けられず、良好な状態を保っている。裏ブタには、販売当時にキズ防止のために塗布された、紫色の液体ビニールが残っており、ほとんど使用されずに保管されていたことがうかがえる。薄型のメッシュブレスレットが付属しており、スリムなケースもあいまって軽やかな装着感が魅力的だ。また、現存数の少ないオリジナルの専用ボックスや保証書も付属している点もマニア必見のポイントと言える。

現在ではセイコーのCal.70系を祖としたムーヴメントを採用しているオリエントだが、60年代から70年代にかけては独創的なムーヴメントを数多く生産していた。そんな時代の様相を感じさせるオリエントの希少な薄型自動巻きに注目だ。

 

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文◎LowBEAT編集部

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