スイスの高級時計ブランド“TAG Heuer（タグ・ホイヤー）”が、“ドバイウォッチウィーク”において、ブランドのクロノグラフ史を象徴するモナコをベースとした新作“タグ・ホイヤー モナコ スプリットセコンド クロノグラフ エア 1”を発表した。
■Ref.CBW218B.FT8124。TI（39mm）。3気圧防水。自動巻き（Cal.TH81-00）。予定価格3033万8000円
TAG Heuer（タグ・ホイヤー）
モナコ スプリットセコンド クロノグラフ エア 1
1969年に角型自動巻クロノグラフとして誕生した”モナコ”は、約50年以上にわたり同社の革新を支えてきた。本作は、その象徴的デザインを現代へ再定義、新たなウオッチメイキングの幕開けを告げるモデルだ。
デザインの核となるのは、グレード5チタンをSLM（選択的レーザー溶融）で成形する製造手法で、航空宇宙や医療産業で複雑構造の部品を造形するために用いられてきた技術をウォッチケースに応用。そのため、従来の切削では到達できなかった空力的なフォルムや内部構造の再現を可能にし、立体的な外骨格を思わせる造形が実現している。
また、SLM特有の”足し算の造形”は、極薄の金属粉末をレーザーで溶融しながら積層するプロセスにより、ベゼル下部にソリッドゴールドを組み合わせたメッシュ状のハニカム構造や複雑な空洞部を一体で形成。最終工程の丹念な研磨によってチタン特有の軽快さと滑らかな表情を生み出し、総重量はわずか85gに抑えられた。
■Ref.CBW218B.FT8124。TI（39mm）。3気圧防水。自動巻き（Cal.TH81-00）。予定価格3033万8000円
41mmのケースは前衛的なラインを強調するブラックDLCのベゼルと、吸気ダクトのように切り込んだエッジが織り成す造形で空力イメージを可視化。
ムーヴメントを包む二層構造の金属格子はレーシングカーのエンジンカバーからインスピレーションを得ている。また、9時位置のスプリットセコンド用プッシャーに2Nイエローゴールドを採用するなど、素材と機能が密接に結びついた構成もポイントだ。
文字盤には半透明のサファイアクリスタルを採用。ブラックDLCのチタン製プッシャーやテーパードリューズ、ゴールドアクセントを与えた針とインデックスを配す。
ベルトにはアルカンターラのインサートを備えたブラックラバーを組み合わせ、バックルにもブラックDLCのチタンを用いるなど統一した素材と質感で仕上がっている。
ムーヴメントはキャリバー“TH81-00”を搭載。ヴォーシェ・マニュファクチュール・フルリエ社と共同開発した毎時36,000振動の高振動ムーヴメントであり、約65時間のパワーリザーブとスプリットセコンドを備える複雑機構を30gという軽量構造で実現する。そして、裏ブタからはチェッカーフラッグをモチーフとした装飾を楽しめる構造だ。
なお、販売予定価格は3033万8000円。2025年12月発売予定である。
【画像】超軽量なグレード5チタン製ケースの新作を別アングルで見る
【問い合わせ先】
LVMHウォッチ・ジュエリー・ジャパン タグ・ホイヤー
TEL.03-5635-7054
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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