海の深さや広がりを感じさせる文字盤のデザインは、見る者の心を惹きつける。今回は、海洋保護をテーマにベルーガとオルカの姿を描いたスピニカー、深海の波模様を立体的に再現したセイコー、そして日本の伝統色を文字盤に取り入れたケンテックスの新作を紹介。技術と美意識が調和した海にインスパイアされた3本を紹介する。
スピニカー
HASS AUTOMATIC WHALE SANCTUARY PROJECT SECOND EDITION
スピニカーから発表されたのは実用性に優れたダイバーズウオッチコレクションのハスより、”HASS AUTOMATIC WHALE SANCTUARY PROJECT SECOND EDITION”。当モデルはホエール サンクチュアリ プロジェクトとコラボレーションしたサステナブルな限定ダイバーズモデルだ。
第二弾となる今回のコラボレーションモデルは、ベルーガモデルとオルカモデルの2種類が発表され、それぞれ2頭が優雅に泳ぎ回るさまが文字盤に描かれている。
ベルーガモデルは、彼らが生息する北極圏の冷たい海を思わせるブルーの文字盤に、仲良く泳ぐ2頭のベルーガを表現した。日本ではTiCTAC限定モデルとなるオルカモデルは、頭上で旋回するような2匹のオルカの様子をシックなブラウンで描いている。それぞれに一頭おり、ムーヴメントの動きを鑑賞可能。
当モデルの収益の一部は”ホエール サンクチュアリ プロジェクト”に直接寄付され、海洋保護に役立てられる。2024年の10月に販売されたモデルなので、まだ入手できる可能性がありそうだ。
【問い合わせ先】
ウエニ貿易
TEL:03-5815-3277
セイコー プロスペックス
マリンマスター プロフェッショナル セイコーダイバーズウオッチ 60周年記念 限定モデル
セイコープロスペックスからは、セイコーダイバーズの60周年を記念した数量限定モデル3種が発表された。新しく開発されたムーヴメントキャリバー8L45に加え、6R55、6R54をそれぞれ搭載して展開される。
SBDX067では新作ムーヴメントの8L45を搭載し、厳密な精度調整によりセイコーの現行メカニカルムーヴメントの中で最も安定した精度(日差+10秒~-5秒)と約72時間ものロングパワーリザーブに加え、セイコー独自の合金素材となるスプロン(Spron)を採用するなど、精度・開発力にセイコーの技術が発揮されている。
文字盤には深海の神秘的な世界をイメージした精緻な波模様の型打ちが施されている。文字盤の表面を透明な塗料でコーティングした上に磨きをかけることで、立体感と艷やかな質感を実現している。また、ヘリウムガスをケース内に侵入させない独自の手法を採用しており、チタン製ワンピース構造の600m飽和潜水用防水を備えている。2025年7月11日発売予定で、世界600本限定となる。
6R系のムーヴメントを搭載する残りの2本は300mの空気潜水用防水性能を備えている。文字盤に採用されている波打ちパターンの”ウェーブマーク”は、セイコーのダイバーズウオッチの裏ブタに刻印されている伝統的な意匠だ。SBDC213は1965年に発表された初のダイバーズウオッチを基にアップデート。シルバーの文字盤にグレーのベゼルを採用したシックで高級感のある装いとなる。2025年5月10日発売しており、世界6000本限定。SBEJ027は1968年に発売されたモデルを基にGMT表示機能を追加。洗練された文字盤とベゼルの鮮やかなブルーが特徴。2025年6月6日発売予定、世界6000本限定だ。
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