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【アメリカンレトロな雰囲気の実用派アンティーク!】ハミルトンが1960年代に製造したスポーツ系ウオッチ

アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。


ハミルトン
パンユーロ

今回紹介するのは、ハミルトンが1960年代に製造したパンユーロだ。名前に“ユーロ”の名が入っていることから、ヨーロッパ市場を意識していたことがうかがえる。

ラウンド形のケースに、円形に近いクッション形のベゼルを組み合わせたケース造形が特徴的で、ドレスウオッチにはない力強さを感じさせるデザインだ。防水性の高いスクリューバック式の裏ブタを採用している点からも、製造当時は実用性を重視していたことがうかがえる。重厚感のある裏ブタに刻印されたペガサスのマークがどこか誇らしげで、当時のハミルトンの勢いを感じられるポイントだ。ただし、製造から半世紀以上が経過した時計であり、製造当時と同等の防水性能は備えていないため、水気や湿気を避けて使用することを推奨する。

【写真の時計】ハミルトン パンユーロ。SS(33.5mm)。自動巻き(Cal.64A)。1960年代製。11万円。取り扱い店/セコンド

【画像:ロゴ入りのリューズやムーヴメントの状態を見る(全6枚)

リューズの形状も特徴的で、ラチェット歯車のような形状が採用されており、スポーティーさを演出するとともに、手巻き操作時の指のかかりの良さを重視していたのではないだろうか。リューズ上面に同社の旧Hロゴが刻印されている点にも注目だ。

ケース全体のコンディションに注目すると、使用に伴う小キズなどは確認できるが、目立った打痕や変形は見られない。

文字盤に注目すると、ミニッツマーカーを廃し、6時位置にセットされたデイト表示によってシンメトリックですっきりとしたデザインにまとめられている。アプライトのアワーマーカーやHロゴが文字盤に立体感を与え、視認性も向上させている。目立ったシミや変色、キズも見られず、良好なコンディションを保っている。

ムーヴメントには、自動巻きのETA2452をベースとしたCal.64を搭載。毎時1万8000振動の汎用ロービート機であるが、安定した精度と優れた耐久性に定評のあるムーヴメントだ。当時のETAムーヴメントの部品には幅広い互換性があるため、破損時に補修部品が比較的見つかりやすいという点も魅力と言えるだろう。

基本に忠実なスペックを備えた本モデルは、適切な整備次第でいまなお活躍できるアンティークウオッチとしておすすめできる。アンティークウオッチ初心者はもちろんのこと、人とは違う1本が欲しい、日常使いができるアンティークが欲しい、古着に合わせた時計が欲しいという人にはもってこいの1本だ。

 

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文◎LowBEAT編集部/画像◎セコンド

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