峰 竜太 -男の肖像時計の選択(パワーウオッチVol.46)

取材時には、世界的にも有名なネクタイ専門店、マリネッラ ナポリの腕時計をハズしアイテムとして着用。イタリアで爆発的な人気を誇るヘブミラノのアイテムも、鮮やかな色使いやイタリア独特のセンスが気に入っているという

 

テレビで見かける峰竜太さんのファッションは、さりげないようでいて実は非常に細かく考えられたものだ。この日もイタリアンモードの名門、キートンのジャケットにデニムを合わせるという難易度の高い出で立ちで現れた。しかも峰さんはスタイリストをつけないタレントとして有名で、これらの衣装はすべて自前で賄っているのだ。

「テレビだとジャケットにしても2回くらいしか着られないから、どうしても洋服は増えちゃいますね。うちのクローゼットは、その辺のブティックよりも充実していると思いますよ。ショップのスタッフにいろいろ意見を聞きながら、毎シーズンまとめ買いしてます。行きつけのショップが何軒かあって、時間が空けば必ずのぞくようにしているし、毎年ミラノまで買い出し旅行にも行ってますね。僕は酒もタバコもやらないし、ファッションがほぼ唯一の道楽なんですよ。仕事をするうえでも、ファッションだけはどうしても譲れないポイントなんです」

僕は酒もタバコもやらないし、ファッションがほぼ唯一の道楽なんですよ---

そこまでファッションにこだわる峰さんだけに、所有する時計もブルガリ、IWC、ロレックス、オーデマ ピゲ、ピアジェ、パテック フィリップなど、高級時計がズラリと並ぶ。しかし最近もっぱら使っているのは、安価なトイウオッチ系だ。

「この手の安い時計が大好きなんですよ。イタリアに行ったときはヴァベーネを大量に買ってきて、それをお土産代わりにみんなに配ったりします。軽いし、遊び心があるし、ちゃんと使えば高そうに見える(笑)。高い時計はみんなが持っているし、当たり前で面白くないでしょ。こういう時計のほうがセンスが問われると思うんです。最もよく使っているのは、イタリアのネクタイ専門店、マリネッラ ナポリが作った時計ですね」

高い時計にはまっていた時期もあったけどキリがないんですよね。
それだったら逆をいこうって考えで---

いわゆるハズしのテクニックを使える大人の余裕。安い時計を決して安っぽく見せないのが上級者たる由縁だ。

「高い時計にはまっていた時期もあったけどキリがないんですよね。それだったら逆をいこうって考えで、こういう時計をするようになったんです。でもファッションは難しいですよ。今までにだいぶ授業料を払ったつもりだけど、まだ自分のスタイルみたいなものは完成していないと思う。僕はジムに通って身体を鍛えているんですが、その理由はジャケットをきれいに着こなしたいからなんです。自分をいかに格好良く見せるかってことは、男にとって永遠のテーマなんじゃないかな」

 

峰 竜太俳優)
RYUTA MINE 1952年3月1日、長野県生まれ。劇団青年座を経て76年に石原プロに所属。『大都会』『西部警察』などの刑事ドラマに出演して人気を博す。明るいキャラクターを買われて、1980年代からはバラエティ番組に進出。2000年、オフィスさかや設立。『ペット大集合!ポチたま』、『スーパーサタデー』、『アッコにおまかせ!』、『出没!アド街ック天国』など多くの番組に出演し、老若男女を問わない支持を獲得している。

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