小スライド 日本未上陸ブランド

【時計というよりまるで宇宙船!?】フランス発、日本未上陸の時計ブランド“スペースワン(SpaceOne)”に注目

SpaceOne_TEAM
スペースワン(SpaceOne)は、1960年代に活発だった宇宙開発競争のデザインからインスピレーションを得て創設された、フランス発日本未上陸のマイクロウオッチブランドである。未来的な時計、スペースワンのブランドは“ニバダ・グレンヒェン”の復活を指揮したことでも知られる起業家のギョーム・ライデと独立時計師テオ・アフレの手によって命を吹き込まれた。

2023年5月、クラウドファウンディング最大手のキックスターターで最初のモデル、スペースワン・ジャンピングアワー( SpaceOne Jumping Hour )を発表し、公開1分で当初の目標であった10万ユーロの支援を獲得。3時間後には50万ユーロ以上を多くの熱狂的な支援者を集めることができたという。

今回はこの壮大な、スペースワン・ジャンピングアワーと最新モデルのスペースワン・テルリウムを紹介したい。


SpaceOne_01スペースワン・ジャンピングアワー
スペースワン・ジャンピングアワーのジャンピングアワー機能はテオ・アフレが開発したもので、全部で九つのパーツから構成されている。時計パーツは全てスイスで製造され、組み立てはフランスで行われているそうだ。

宇宙船を彷彿されるケースは、ステンレススチール、チタン、フォージドカーボンの3種類の素材から選択可能で、ケースサイズ は縦 42 mm 横 51.67mm、厚さ12.6mm。ケース素材によって重量は異なるが、ステンレススチールが90g、チタン が60g、フォージド・カーボンが30g となっている。

ソプロドの自動巻きムーヴメント 、P024 Soprod が搭載されており、スペースワンのウェブサイトでは左利き用を含む9種類のバリエーションがラインナップされている。販売価格帯は税別 で1500 ユーロ 〜 1900 ユーロ(日本円で約24万6000円から31万3000円 )だ。

【画像】宇宙船を思わせるケースや装着感をもっと見る


スペースワン テリリウム
次に紹介するのは最新モデルのスペースワン テリリウム( SpaceOne - Tellurium )だ。このモデルの近未来的なラインと大胆な文字盤は、有名なエンジニア・デザイナー、オリヴィエ・ガミエによってデザインされた。ガミエは日中にフランスの自動車メーカー“プジョー”のデザイナーとして仕事をこなし、夜は時計デザイナーとして超絶技巧の作品を作り上げた。 モデル名は置き時計の複雑機構テリリウムに由来しており、太陽、月、地球の相対的な位置を示している。

厚さ16mm、42mmチタンケースの両サイドはカーブしており、ドーム形のサファイアクリスタルで覆われている。時計を横から見ると、時計の3Dフォルムが強調され、3枚のパネルが空間に浮かんでいるような視覚的感覚を与える。

魅力的な文字盤色は夜空を思わせる深い、ブルーのアベンチュリンとなっている。 6時位置のカレンダーは天文複雑機構と機械的に連動しており、ジャンピングデイトとスライディングマンス表示を備えている。すっきりとした文字盤デザインで、時針と分針を示す2本の針があるだけとなっている。


スペースワン・テルリウムの複雑機構は独立時計師、テオ・アフレが設計・構想したモジュールから生み出されており、ソプロド P024 ムーヴメントに接続された追加のプレート上に組み込まれているそうだ。

太陽の周りを回る地球と月の1年周期を示すヘリオセントリックタイプのプラネタリーホイールが組み込まれており、地球は1年かけて太陽を1周し、月は29.5日かけて地球を1周する。キャリバーの日付が変わると、デイトディスクを搭載した 31個の歯を持つスターホイールが 12個の歯を持つ 二つのスターホイールを進め、二つの歯車のうち最初の歯車が月を進め、2番目の歯車は複雑機構のテリリウムを動かしている。

惑星はサファイアに固定されおり、地球が太陽の周りを1周する日数に相当する365個の歯を持つリングに接続されている。 月はピニオンで固定され、固定輪に接続されている。これは文字盤の外から見える。クイックデイト機能により、時計、特に月のリアルタイムの位置を調整することができる。月に応じてカレンダーを微調整することも可能となっている。

2024年 4月現在、スペースワン・テルリウムは、スペースワンのウェブサイトで予約受付中となっており、2024年 11月から 12月にかけて配送予定。販売価格は税別 2990ユーロ(日本円で約49万2000円)。

【画像】太陽、月、地球を腕時計で表現、文字盤や装着感を見る

 

》スペースワン(SpaceOne)
公式サイト
https://spaceonewatches.com/


文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。

https://www.instagram.com/spherebranding/

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