Springer & Fersen(スプリンガー・アンド・フェルセン)は、何世紀にも渡るスイスの伝統的な技術を継承するフランス発、独立系マイクロウオッチブランドである。2020年に設立された同ブランドは、世界各地への旅行からインスピレーションを得て時計を創作している。
創業者のアクセル・グリヴォリーは、“動きがなければ時間も存在しない。そして創造性の源泉として、旅以上に豊かなものはない”という理念のもとで時計を製作しており、各コレクションは旅の記憶や感覚を綴る“トラベルダイアリー”として構成されている。
スプリンガー・アンド・フェルセンの各コレクションは、地球とその美しい文化に遭遇するためのひとつの“旅のステージ”であり、フランスでデザインされ、アジア各地から調達された部品とスイス製ムーブメントを統合して、スイスで製作される。
本日は、スプリンガー・アンド・フェルセンのランギロア・ワールド・ダイバー・コレクションを紹介したい。
Springer & Fersen(スプリンガー・アンド・フェルセン)
ランギロア フェヌア・ブラック
スプリンガー・アンド・フェルセンのデビューコレクション、“ランギロア”は、南太平洋にあるフランス領ポリネシアに属し、タヒチから北東に355kmに位置するランギロア環礁を由来としている。
ランギロアは、透き通るような海と豊かな海洋生物が共存する、自然と人間が調和する場所である。空と海が溶け合い、時間と空間が異なる次元で流れるかのようなその地は世界最大級の環礁で、ダイバーにとって憧れの聖地と言われている。
ランギロアは、ポリッシュ仕上げとマットなヘアライン加工を組み合わせたステンレススチールケースを採用しており、無骨でありながらも洗練された印象なのが特徴だ。
【画像】300m防水で4機種、本格ダイバーズウオッチ“ランギロア”のデザインを見比べる
デザインインスピレーションは、海の下を優雅に滑るように泳ぐ巨大な生物、“海の悪魔”の通称でも知られるマンタ・レイから得ている。
ラグの曲線は、まさに海中を舞うマンタの姿を思わせるものであり、ケースの裏ブタにはマオリ文化を象徴するポリネシアン・タトゥー風のマンタ・レイが刻まれている。
ドーム型のサファイアクリスタル風防、3時位置にねじ込み式リューズを装備しており、300m防水という高い耐水性を確保。10時位置のリューズで操作可能な24時間表示のインナーベゼル、文字盤中央のGMT針を装備し、世界を旅する者にとって欠かせないGMT機能を搭載しているのも特徴だ。
ダイビングはもちろん、陸でのリラックスタイムにも対応可能な仕上がりとなっている。
文字盤はシンプルにまとめられ、カレンダー窓は4時半の位置に配置された。時針と分針にはスイス製のホワイト・スーパールミノバが施されており、タイムゾーン針は鮮やかな赤でアクセントとして効いている。ベゼルの目盛りは彫り込み仕様となっており、水中での視認性がしっかりと確保されている。
ケースは316Lステンレススチール製で、サイズは直径44mm、厚さ12.75mm。ムーブメントはスイス・テック製の自動巻きキャリバーS24045を搭載。
カラーバリエーションは4色で、316Lステンレススチール製のサテン仕上げのクイックリリース機能のシリコンストラップと、同じくクイックリリースの一体型コウドウレザーストラップが付属している。
販売価格は990ユーロ(日本円で約17万円)で、DLC加工やブロンズケースを採用したスペシャルエディションは、1090ユーロから2800ユーロ(日本円で約18万6000円〜約48万円)となっている。
【画像】300m防水で4機種、スプリンガー・アンド・フェルセンの時計を別アングルで見る
》Springer & Fersen(スプリンガー・アンド・フェルセン)
公式サイト
https://www.springeretfersen.com/
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
https://www.instagram.com/spherebranding/
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