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小スライド 日本未上陸ブランド

小ぶりな“38mm”手巻きクロノグラフも【オランダの新鋭が手掛ける機械式時計2機種】日本未上陸ブランド、Batavi Watches(バタヴィ・ウオッチ)に注目

Batavi Watches(バタヴィ・ウオッチ)は、オランダを拠点とする独立系マイクロウォッチブランドであり、ヴィンテージの美学とオランダ的なミニマリズムを融合させた時計を製作している。

BATAVI_founder

創業は2017年で、創業者はウグル・ママクである。彼はブランド立ち上げ以前、ヴィンテージ時計の収集と販売を行っており、その経験を通じてヴィンテージウォッチの魅力に強く惹かれた。

やがて“マイクロブランド”が注目を集め始めると、自身のブランドを立ち上げたいと考えるようになり、いくつかの試みを経て最終的にバタヴィ・ウオッチを誕生させたのである。

ブランド名は、古代に現在のオランダ・ライン川デルタ周辺に暮らしていたゲルマン系部族のバタウィ族に由来し、バタヴィの時計は、オランダ南部の北ブラバント州ティルブルフにあるアトリエでデザインされている。

バタウィ族は圧倒的な力を誇るローマ帝国に対し、絶望的な状況下でも反乱を起こした勇敢な部族であった。その逆境に立ち向かう姿勢や決して諦めない精神、恐れを知らぬ気概をブランド哲学と時計作りに取り入れている。今回は、バタウィから二つのモデルを紹介したい。


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Batavi Watches(バタヴィ・ウオッチ)
マリーナ・クロノグラーフ

最初に紹介するマリーナ・クロノグラーフは、ヴィンテージのヨットタイマー/クロノグラフの精神を蘇らせた機械式時計である。

サンドイッチダイヤル構造を採用しており、下層部はカラー、上層には透明プレートを用いて二つの同心円状のグレイン仕上げサブダイアルの開口部を設けており、時刻表示、分目盛り、ブランドロゴ、モデル名は透明の上層に印字され、ダイアルに奥行きを与えている。

 

【画像】小ぶりな38mmで2機種、新作クロノ“マリーナ・クロノグラーナ”を別アングルで見る


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機能は、9時位置にスモールセコンド、3時位置に30分積算計、さらにカラフルなクロノ秒針を備える。

マイクロブランド界では初の試みとして、この時計にマッチするマリーンインスパイアフレグランスを製作しているのも面白いところ。この香りは温みのある香りで、夏のノスタルジックな響きを呼び起こすフレグランスだそうだ。

ケースは38mm、厚さ13.5mmのステンレススチール製で、50m防水を確保。ドーム型サファイアクリスタル風防を装備している。ムーヴメントは手巻き式のシーガルST1901クロノグラフムーブメントで、ブレスレットはステンレススチール製となっている。文字盤は4色展開で、販売価格は649ユーロ(日本円で約11万2000円)だ。


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Batavi Watches(バタヴィ・ウオッチ)
アトリエ

次に紹介する、アトリエは、フォーマルな場にも相応しい、洗練されたエレガントなドレス・スポーツウオッチだ。文字盤には立体的な魚鱗(スケール)パターンを採用し、中心から放射状に広がり、外周に向かって大きくなるデザインとなっている。

ポリッシュ仕上げのベゼル、サテン仕上げのフランク、ビーズブラストの側面と、コントラストのある表面処理をバランス良く組み合わせ、スケルトン化された針はミニマルさを体現し、独自のダイヤルデザインを際立たせている。

 

【画像】型違いで3機種展開、バタヴィ・ウオッチ新作“アトリエ”のデザインを別アングルで見比べる


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文字盤中央の回転キャップが秒針の役割を果たし、数字インデックスは蓄光塗料でサファイアクリスタルの裏面に印字されており、浮遊感を演出している。

ケースは直径 39mm、厚さ11mmのステンレススチール製で、フラットサファイアクリスタル風防を採用し、100m風防を備える。ムーヴメントはミヨタの自動巻きキャリバー、9039を搭載している。

ステンレススチールブレスレットが付属し、異なるインデックスとダイヤルカラーの5パターン展開されており、販売価格は419ユーロ(日本円で約7万2000円)だ。

 

》Batavi Watches(バタヴィ・ウオッチ)
公式サイト
https://www.batavi-watches.com


文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。

https://www.instagram.com/spherebranding/

 

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