LowBEAT magazine 最新入荷情報

【金無垢ケースに漆器を連想させるブラック文字盤が美しいロレックス】エレガントな装いのデイデイトに注目

アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。


ロレックス
デイデイト Ref.1803

今回紹介するのは1964年頃に製造されたロレックスのデイデイトだ。貴金属を用いたケースを採用することで知られる同シリーズだが、本モデルでは18金イエローゴールドがふんだんに使用されている。通常の革ベルトに変更されているが、あえて金色のブレスレットではない仕様にすることで威圧感が抑えられ、落ち着いた雰囲気にまとまっている。キャラメル色の革ベルトもケースの色味とマッチしており、上品さを感じさせる組み合わせだ。

そして、この個体の特徴でもある艶やかで深みのあるブラックミラーダイアルに注目すると、一部が経年によってやや赤味を帯び、漆器のようなダークブラウンに変化しているのが見てとれる。愛好家に好まれるトロピカルダイアルのような、はっきりとした変色ではないものの、光の加減によって表情を変える絶妙な色合いが奥ゆかしさを感じさせる。

文字盤外周や時分針の根元に細かな傷が確認できるものの、目立つ破損や傷は見られない。

【写真の時計】ロレックス デイデイト。Ref.1803。K18YG(36mm径)。自動巻き(Cal.1555)。1960年代製。取り扱い店/コミット銀座

【画像:ケースやムーヴメントの状態を見る(全6枚)

ムーヴメントにはデイデイト専用となる日付け・曜日付きの自動巻きCal.1555を搭載しており、精度と耐久性の面から信頼性の高いムーヴメントだ。ただ、このムーヴメントには、カレンダーのクイックチェンジ機能が備わっていないため、カレンダーの変更には長針の往復によって合わせる必要がある。しかし、高い巻き上げ効率を実現する自動巻き機構を搭載しているため、日常的に使用する場合はあまり心配する必要はないだろう。

耐久性の高いムーヴメントではあるが、製造から半世紀以上が経過したアンティーク品であるため、自転車やバイク、スポーツ時の振動を避けて使用することを推奨する。加えて、時間の進みや遅れ、自動巻きローターからの異音、リューズ操作の違和感を覚えた際には早期のメンテナンスをおすすめしたい。

金無垢のロレックスは、しばしば下品な印象をもたれがちだが、文字盤の色味やベルトのコーディネイト次第では、むしろ上品な雰囲気を演出することができる。この個体もその好例であり、ただならぬオーラを漂わせながらも、落ち着きのある佇まいを見せる。そのため、小洒落たスーツやシャツスタイルでないと着けこなすのは難しいかもしれない。まさに人を選ぶ1本だが、「この時計を着けこなせるのは自分だ」と自負するダンディーな男性には、うってつけのモデルと言える。

ビジネスシーンでは場を選ぶかもしれないが、スーツに合わせて身に着けたい、落ち着いた装いのロレックスとして、ぜひ注目してほしい。

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文◎LowBEAT編集部/画像◎コミット銀座

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