小スライド 編集部セレクション 連載記事

「ガジェット好きの父からもらった大切な時計もなくしちゃって…」左目を失う大事故を乗り越え、挑戦を続ける30代男性のリアル|Time Files(タイム ファイル)Vol.003

●お父様と腕時計とのエピソード

時計に関するエピソードとしては、ガジェット好きで時計も好きだというお父様から、オメガ・スピードマスターの逸話を幼い頃から聞かされていたそう。

「父が映画『アポロ13(サーティーン)』が好きで、その関連で実際に月に行ったスピードマスターの話も教えてもらいましたね。その後、私が高校生くらいのときに父親が東京出張でカッコいいG-SHOCKを買ってきてくれて。上京してからも大切にしていたんですけど、大学のサークル合宿のときですかね。失くしちゃったんですよね(盗まれたのかもしれません)。いまでもそのことをふと思い出しては、改めてモノ、とりわけ人からもらったものは大切にしないとなと気持ちを引き締めてくれます」

●トレーニングに欠かせないガーミンのスマートウオッチ

現在愛用されているガーミンのスマートウオッチ“epix Pro(エピックス プロ)”

現在はアナログ腕時計は持っていないという髙橋さんだが、ガーミンの上位モデル“エピックス プロ”を長く愛用している。

「ガーミンのスマートウオッチはもう2、3回は買い替えてます。写真のモデルも購入して2年くらい経ちますが、日々のランニングやロードバイクの練習にガンガン使ってますよ。GPSで現在地がわかったり、運動前後の心拍数を測れたりとなにかと便利ですね。ゴツい時計も大好きで、高級感もあって所有欲を満たしてくれつつ機能も充実しているエピックス プロはお気に入りの相棒です」


●左目と宝物を失ったロードバイクの重大事故

ロードバイクが一番の趣味だという髙橋さん。現在もトレーニングを欠かさない日々を送っているが、2021年、一時は生死を彷徨うほどの大事故に巻き込まれる。

「自転車仲間と二人で筑波山のほうに走ってて、対向車が急に右折してきてほぼ正面衝突。互いにかなりスピードも出ていたので被害は大きく、頭骨の損傷に加えて左目の神経が失われる大怪我でした。幸い眼球そのものは無事だったんですけど完全に左目は見えなくなり、現代医療では治せないそうです」

【画像】左目失明の大事故直後、入院中の髙橋さんの様子

先輩から譲ってもらった当時のロードバイク。髙橋さんがロードバイクの世界にのめり込むきっかけだった宝物だったが、大事故で壊れてしまった

また、重大事故を経験した方々が口を揃えて話すという興味深いエピソードもお聞きすることができた。

「不思議なのは事故の瞬間はもちろん、本当に“その日の記憶そのもの”がないんですよね。病院のベッドでスマホの写真を見返したり友人の証言を聞いたりして『あ、本当にあの日バイク乗ってたんだ』って実感しました」

当初はバランスをとることも難しかったが、恐怖心を克服していまでもロードバイクを続けている髙橋さん。ロードバイクがあったからこそ友人が増え、地理的にも世界が広がったと明るく話す姿に強い感銘を受けた。

【次ページ】大事故を乗り越え…現在の活動に迫る

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