LowBEAT magazine 最新入荷情報

【シンプルで堅牢な作りが最大の魅力!】ロレックスを代表するダイバーズウオッチの魅力を再考

アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。


ロレックス
サブマリーナー Ref.5513

今回紹介するのは、1967年頃に製造された、ロレックス サブマリーナー Ref.5513だ。

シンプルかつ堅牢な構造のケースとベゼル、ネジ込み式リューズによって高い防水性能を実現し、耐久性と精度に優れたムーヴメントを搭載した本モデルは、ロレックスの信頼性と歴史を語るうえで欠かせない存在と言えるだろう。

本個体では、文字盤6時位置に印刷された防水表記の、“200m”が先に記されていることから、“メーターファースト”とも呼ばれる仕様の文字盤が特徴だ。加えて、ミラーダイアルからマットダイアルに切り替わった時代の文字盤であり、愛好家の間でも注目されている。

【写真の時計】ロレックス サブマリーナー。Ref.5513。SS(40mm径)。自動巻き(Cal.1520)。1967年頃製造。195万8000円。取り扱い店/サテンドール

【画像:文字盤やブレスレットの状態を確認する(全6枚)

丸みあるプラスチック風防に、柔らかみのあるベゼルが特徴的で、数多くのバリエーションが存在するサブマリーナーのなかでも、どこか愛嬌のある顔立ちが特徴的だ。特に、クリーム色の夜光と、経年変化によってブルーグレーに退色したフェードベゼルがアンティークらしさを強調するとともに、ダイバーズウオッチ特有のいかつさを和らげている。

注意点として、このベゼルは当時の“ロング5”と呼ばれるインサートがセットされており、先に述べたとおり、ブルーグレーに退色しているが、各部に擦れやキズも確認できる。また、文字盤は全体的に経年劣化と線傷があり、針を含めた夜光の盛り直し修正が行われている可能性があるため、オリジナリティやコンディションを求める愛好家は要チェックだ。

とは言え、オリジナルの夜光が残っていた場合も、剥がれ落ちてしまう可能性が大いにあるため、衝撃や振動をあまり与えないように使用し、湿気を避けて保管することをおすすめしたい。

ケースには再研磨が施されており、キズの目立たない状態に仕上げつつも、オリジナルのシェイプを崩さない程度に抑えられている。ブレスレットおよびクラスプは、1999年頃に無垢コマが特徴的なハードブレスに交換されている。

ムーヴメントには、ハック機能を備えないCal.1520を搭載。名機Cal.1530の後継機であり、振動数を毎時1万8000振動から1万9800振動へ変更し、精度の向上を図っていた。

限りなくシンプルな構造かつ整備性に優れた設計を採用したアンティークのサブマリーナーは、信頼性に優れた道具としての魅力が詰まっている。プロユースを前提に練り上げられた設計哲学から、作り手の真摯な姿勢と情熱が伝わってくる1本に注目だ。

 

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文◎LowBEAT編集部/画像◎サテンドール

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