無限大の可能性が存在する一方で非常に悩ましく、難しいイメージもあるファッション×腕時計”のコーディネート。もちろんそこに規則やルールは存在せず、個人個人の価値観で自由に楽しめばいいものではあるのだが、最低限のカラーコーディネートを意識するだけで“時計だけが浮いて見える”ことはなくなるため、ぜひ提案しておきたい。
カラーコーディネートと言っても別に難しいことはなく、文字盤やベルトなど、自身の時計に使われている色とファッションアイテムに統一感をもたせられればいいのである。

ロレックスのコーディネート例。文字盤やベゼル、ブレスレットの色とファッションの色を揃えることで、コーディネートに統一性をもたせられる
とりわけ黒文字盤のモデルは上写真のようなオールブラック系統はもちろん、フォーマルからカジュアルまでほぼすべてのファッションにフィットする汎用性があることは言うまでもないだろう(ただ、万能すぎるがゆえに面白みに欠け、個性を出しにくい面もあるのだが)。
若い頃は様々なカラーを取り入れたコーディネートを楽しんでいたが、歳を重ねたいまはどうしても無難でシンプルなアイテムに流れがち…。そんな人こそ、思い切ってカラー文字盤の腕時計を購入し、それに合わせたファッションを楽しんでみてほしい。近年はくすみ系・ニュアンスカラーと呼ばれる落ち着いた色合いの文字盤も多く登場しているため、鮮やかなカラーに抵抗がある人も選択肢は少なくないはずだ。

筆者自身も、ファッションのカラーコーディネートを常に意識しながら腕時計を楽しんでいる
かつてに比べて腕時計の着用率が下がっている現代だが、スマートウオッチに勝るアナログ腕時計の大きな魅力は、カラー表現も含めたデザインの豊富さ。腕時計をきっかけにかつての“コーディネート欲”が再燃し、昔のようにファッション選びも楽しくなった。そのような方々が増えたら、筆者としても喜ばしい限りである。
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文◎市村 信太郎
