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【ポストヴィンテージも悪くない?】ブライトリング ナビタイマー コスモノートⅡ|手巻きクロノグラフの名機を搭載

アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。


ブライトリング
ナビタイマー コスモノートⅡ

今回取り上げるのは、1990年代に製造されたブライトリングのナビタイマー コスモノートⅡだ。

コスモノートは、1962年のマーキュリー計画に参加したスコット・カーペンター少佐のために開発されたとされており、宇宙空間で昼夜が混同することがないよう、24時間表示が採用されている点が特徴的だ。

そんな同シリーズの中でも比較的新しいモデルであるため、風防にサファイアクリスタルが採用されており、傷に強く、日常使いでの実用性が向上している点が魅力と言える。また、ナビタイマーの象徴である回転計算尺を装備しているため、航空時計としての機能美も完璧だ。

【写真の時計】ブライトリング ナビタイマー コスモノートⅡ。Ref.A12022。SS(41mm径)。手巻き(Cal.レマニア1873ベース)。1990年代製。76万5600円。取り扱い店/BEST VINTAGE

【画像:24時間表示の文字盤やムーヴメントの状態を見る(全6枚)

ムーヴメントには、手巻きクロノグラフの名機“レマニア1873”をベースに、24時間表示へカスタマイズされたものが搭載されている。本ムーヴメントはオメガのスピードマスターにも採用されていた実績があるため、宇宙へ行った“ムーンウォッチ”の系譜を持つ機械がブライトリングにも搭載されているという、歴史的なロマンがあるのだ。

本ムーヴメントは、カム式クロノグラフの弱点であった衝撃による針ズレを防ぐため、ブレーキレバーを備えた設計を採用している。過酷な重力がかかる環境下でも高い信頼性を維持するこの機構こそが、レマニア1873が名機と呼ばれる大きな理由だ。

決してシンプルな構造であるとは言い切れないものの、簡素かつ堅牢な設計を採用しており、今日においても名機として評価されているムーヴメントだ。

また、このムーヴメントが採用された理由として、無重力空間では自動巻きのローターが効率よく回らない可能性があるため、あえて手巻きのみにすることで、使用中に停止することを防ごうとしていたと考えられる。

もっとも、宇宙での自動巻きの有効性については、1973年にNASAの宇宙飛行士であるウィリアム・ポーグ氏がセイコーの自動巻きモデル(Cal.6139)を私物として持ち込み、問題なく使用していたという興味深い記録もある。NASAが手巻きを推奨した背景には、未知の環境に対する万全の備えがあったのかもしれないが、結果としてコスモノートは、手巻きでしか味わえないゼンマイの巻き心地と、スリムなケースプロポーションを獲得したのだ。

また、本個体は後年にレザーストラップから純正ステンレススティールブレスレット(Ref.406A)に交換されているため、よりブライトリングらしいデザインを楽しめるのだ。

アンティークのような丁寧な作り込みと現行品の信頼性を併せ持つ、まさにポストヴィンテージならではのバランス感が魅力的な1本だ。

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文◎LowBEAT編集部/画像◎BEST VINTAGE

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