1845年から続くドイツの高級時計ブランド“グラスヒュッテ・オリジナル”が、“パノルナ・トゥールビヨン”の新作を発表した。
本作を彩るのは、土壌に多く含まれる鉄分が酸化して赤みがかった大地が広がる、ドイツ・ザクセン州のグラスヒュッテの地を彷彿させる、クラシカルな趣きのローズカラー文字盤だ。同ブランドのレガシーと密接に関わる三つの複雑機構、フライング・トゥールビヨン、ムーンフェイズ、パノラマデイトを備え、限定数50 本のプラチナモデルとなっている。

■Ref.1-93-03-01-03-61。Pt(40mm径)。5気圧防水。自動巻き(Cal.36-24)
Glashütte Original(グラスヒュッテ・オリジナル)
パノルナ・トゥールビヨン
“パノ”シリーズは、アシンメトリーな文字盤が特徴だ。黄金比に基づいたレイアウトが調和をもたらし、文字盤に構成された要素が絶妙なハーモニーを奏でる。
新作モデルの文字盤には、“Iron ore(鉄鉱石)”を想起させるローズカラーを採用。この色合いに映えるディープブルーをインデックスや針、パノラマデイトとムーンフェイズディスプレイの背景、ブランドロゴに配し、洗練された美観をもたらしている。
文字盤表面には、ガルバニック加工による緻密な結晶構造が施されているため、光の加減や視点の角度によって色の濃淡が変化。奥行きのある表情が美しい。
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文字盤にある要素でまず目に入るのが、オフセンターに配された左側の大きなインダイアルの時・分表示だ。
この時刻表示の下に、1920年に同ブランドの時計職人アルフレッド・ヘルヴィグが考案した、フライング・トゥールビヨンが配置されている。ローターおよび脱進機を構成する部品はすべてシルバーで、構造を引き立たたせながら、繊細で重量を感じさせない配色だ。ケージにはスモールセコンド針が取り付けられており、クラシックな複雑機構に、現代的なエッセンスを加えたデザインと機構美が目を引く。
4 時位置には、同じ平面上に取り付けられた2 枚のディスクがシームレスに日付を表示する、同ブランドのアイコニックな機構であるパノラマデイト、2 時位置には傾斜をもたせた小窓からムーンフェイズ表示が覗く。
これらの機構とローズカラー文字盤を縁取るプラチナケースは40mm径。ポリッシュ仕上げとサテン仕上げが施されている。
ムーヴメントはシリコン製ヒゲゼンマイ、最大約60 時間のパワーリザーブを備えた自動巻き“Cal.93-03”を搭載。プレートにはロジウムコーティングを施し、同ブランド独自のストライプ模様“グラスヒュッテ・リブ”仕上げをあしらっている。そのほかにもペルラージュ加工の地板、エッジを丁寧に面取りし、ティンポリッシング仕上げをしたトゥールビヨンケージ、精巧に加工されたスケルトンローターなど、ふんだんに装飾が施されており、シースターバックから鑑賞することができる。
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【問い合わせ先】
グラスヒュッテ・オリジナル ブティック銀座
TEL.03-6254-7266
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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