年明け早々急上昇、1週間でこんなに上がるとは!? |【ロレックス】通信 No.128

 今回は別のテーマで書こうと思っていたのだが、一昨日(1月7日)更新した「主要11モデルの週間ロレックス相場」の実勢価格を見て思わず2度見してしまほど異常な値動きだったため急遽それについてお伝えしたい。

 2021年度の最終更新をしたのが12月24日のこと。それから正月を挟んだため今年最初の更新が2週間ぶりとなったのだが、現在の実勢価格たるや一部のモデルが何とも恐ろしい状況となっているのである。

デイトナでも特に人気の白文字盤は実勢価格がいまや600万円に迫る

 高騰したのはどうやら年が明けてからのようだが、今回並行輸入店に取材をかける暇がなかったため、状況についてはわからないが、特に突出しているのがデイトナのRef.116500LNで509万円。その差たるや78万円と約1週間でのこの上げ幅は、まるでデイトナのモデルチェンジが決まったかのような跳ね上がりぶりである。ちなみにこれは黒文字盤タイプで、白文字盤にいたっては570〜580万円と600万円に迫る勢いだ。

こちらはデイトナの黒文字盤の実勢価格の推移をグラフ化したもの、垂直に上昇していることがわかる

 加えて、サブマリーナーデイトもついに200万円を超えてしまった。もしかするとデイトナ以上にサブデイトのこの状況のほうがユーザーに与える衝撃は大きいのかもしれない。

 なお、ご存じの方も多いと思うが、ロレックスは去る1月1日に世界的に価格改定を実施した。人気の主要11モデルで見ると大半が10%前後の値上げとなっているようだ。本来であればこれはこれで購入者にとってはかなり気になるはずなのだが、さすがにあまり話題にすらのぼっていない。いまやほとんどのモデルが国内定価では買えないという異常な状況を考えればわからないでもないが。

【写真】主要11モデルと新国内定価をチェック!

2週間前と現在との実勢価格の比較

【GMTマスターII|Ref.126710BLRO】
293万円→328万円(↑) 前回より35万円アップ

【デイトナ|Ref.116500LN】
431万円→509万円(↑) 前回より78万円アップ

【サブマリーナーデイト|Ref.126610LN】
192万円→211万円(↑) 前回より19万円アップ

【サブマリーナーデイト グリーン|Ref.126610LV】
255万円→268万円(↑) 前回より13万円アップ

【ミルガウス/Ref.116400GV】
152万円→165万円(↑) 前回より13万円アップ

【ヨットマスター ダークロジウム|Ref.126622】
219万円→220万円(↑) 前回より1万円アップ

【ディープシー|Ref.126660】
181万円→182万円(↑) 前回より1万円アップ

【エアキング|Ref.116900】
106万円→111万円(↑) 前回より5万円アップ

【デイトジャスト/Ref.126200】
98万円→98万円(→) 前回と変わらず

【エクスプローラーII|Ref.226570】
164万円→164万円(→) 前回と変わらず

【エクスプローラー/Ref.124270】
121万円→128万円(→) 前回より7万円アップ

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!