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【2020年新作】ドイツのグラスヒュッテ・オリジナル新作第2弾は目を引くグリーン文字盤モデル

 グラスヒュッテ・オリジナルから、4月に発表されたシックスティーズ・アニュアルエディションに続く新作第2弾として、パノマティックルナの新色が発表された。

グラスヒュッテ・オリジナルを代表する
パノマティックルナに人気のグリーン文字盤が登場

 グラスヒュッテ・オリジナルの文字盤の色は、ドイツのエルツ山地の自然の美からインスピレーションを得ることがしばしばある。
 新しいパノマティックルナは、工房の周りを囲うようにして立つ高いモミの木からデザイナーがインスピレーションを受けて誕生したものだ。
 フォルツハイムにある自社の文字盤マニュファクトリーの職人たちの技術を結集し、真鍮(しんちゅう)の文字盤を、鮮やかなグリーンの色合いへと様変わりさせ、森を思わせる意匠に仕立てたのである。

 文字盤を彩る豊かなグリーンの色彩は、手作業による見事なカラーグラデーションが特に目を引きつける。中央部分の鮮やかなダークグリーンから外周部のブラックに向かって色が徐々に変化する、この微妙な色合いを実現したのは、ドイツのフォルツハイムにあるグラスヒュッテ・オリジナルの自社の文字盤マニュファクトリーにいる職人たちである。

 文字盤は、最初にガルバニック加工により全体にニッケルコーティングを施した後、外側のエッジ部分にブラックのラッカーを丁寧に噴霧することで独特なグラデーション効果を生んでいる。それから表面全体を透明のグリーンラッカーでコーティング。こうした精緻な手作業によって独特なカラーグラデーションが生まれ、一つひとつの文字盤に個性が与えられているのだ。

 また1時方向にあるムーンフェイズ表示は、魅惑的なグリーンの針葉樹の森のなかできらめく湖を表現。銀色のムーン表示の組み合わせが非常に神秘的だ。このムーンディスクを作る複雑な作業もフォルツハイムの自社工房で行われている。

 最初にフライス盤を使って二つの月を切り出し、美しい凸面フォルムに成形。その後、ダイヤモンドミリング加工で月の表面を研磨し、独特の輝きを与えている。一方で、星がちりばめられた夜空の銀色は、精巧なガルバニック加工の結晶だ。

 サファイアクリスタルのケースバックからは、端正に仕上げられた自社製のCal.90-02をクリアに見ることができる。
 グラスヒュッテ・オリジナルの特徴であるダブルスワンネック緩急微調整をはじめ、4分の3プレート、ブルースクリュー、ネジ留めゴールドシャトン、特徴的なグラスヒュッテ装飾仕上げといったグラスヒュッテの時計製造における伝統的意匠も盛りだくさんだ。なお、毎時2万8800振動となったCal.90-02のパワーリザーブは42時間だ

 

パノマティックルナ
■(左)Ref.1-90-02-13-32-51。118万8000円。(右)Ref.1-90-02-13-32-70。130万9000円。ともにSS(40mm径、12.7mm厚)。5気圧防水。自動巻き(Cal.90-02)。ブティック限定(6月発売予定)

 

 

【問い合わせ先】
グラスヒュッテ・オリジナル ブティック銀座(TEL:03-6254-7266)
グラスヒュッテ・オリジナル公式サイト
https://www.glashuette-original.com/ja

 

文◎堀内大輔(編集部)

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