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【お待ちかねの1位〜5位まで! !】読者が選ぶ、いま欲しい腕時計ランキングBEST10-後編

 時計専門誌POWERWatch(パワーウオッチ)で実施している“読者が選んだ、いま欲しい腕時計ランキング”を再編集。後編は、おまちかねの1位から5位までを紹介していこう。

歴史に裏打ちされたメジャーブランドの定番モデルが安定した支持を獲得

 時計専門誌パワーウオッチで実施している“読者が選んだ、いま欲しい腕時計BEST10”を再編集し、読者がリアルに欲しいと思っている時計を紹介していくこの企画。6位から10位までを紹介した前編に続いて、今回は待望のBEST5をクローズアップしてみた。

 ランキングを見ると、6位から10位までのランキングと同じく、シーマスター、グランドセイコー、ロイヤルオークなど、“歴史に裏打ちされた定番モデルの進化形”が支持を得ている傾向を確認できるが、それ以上に印象的なのが1位に輝いたデイトナの圧倒的な人気の高さだろう。

 現行デイトナが発売されたのは2016年。発売直後から右肩上がりに上昇を続け、プレミアム価格を維持しつつも、わずかな期間でかなり乱高下を繰り返しているのだが、20年に入ってからの値動きはさらに劇的である。2021年の3月現在では、実勢価格相場が138万7100円の国内参考定価を大幅に上回る460万円台に突入。過去最高値を更新する状態となっているのだ。

 この驚異的なデイトナ人気は時計としての完成度の高さが前提となっているが、それ以上に重要なポイントとなっているのが圧倒的なリセールバリューの高さである。定価に対して、どの程度の買い取り額が期待できるかを示した定価比率は驚愕の200%に達しており、その買い取り相場は2021年3月現在で最高値であれば300万円台に突入している。常識を超えた相場でありながら、売れ行きが好調なのは、この資産価値の高さが安心感に繋がっているためと言えるだろう。


読者が欲しい-第5位
AUDEMARSPIGUET(オーデマ ピゲ)
ロイヤルオーク37mm
Ref.15450ST.OO.1256ST.01

高級スポーツの傑作が根強い支持で5位を獲得
 ステンレススチールの外装に高級時計らしい徹底した仕上げを施すことで、高級スポーツウオッチというジャンルを切り開いた名作。定番のRef.15400STが41mmなのに対し、このモデルは近年のダウンサイジングのトレンドを踏まえて37mmの程よいケースサイズを採用しているのも人気を集めた理由といえそうだ。国内参考定価242万円

 ムーヴメントは、ロイヤルオークの定番レファレンスであるRef.15400STと同様のCal.3120を搭載。60時間パワーリザーブを備え、実用性も高い。


読者が欲しい-第4位
GRAND SEIKO(グランドセイコー )
SBGA211

機能と美観を両立した国産高級時計の代表作
 機械式時計に用いられるゼンマイを動力源としながらクォーツ式時計と同等の高精度を可能にしたセイコー独自の機構“スプリングドライブ”を搭載したグランドセイコーの人気モデル。ケース、ブレスレットにステンレススチールと比べて約30%軽量で耐傷性・耐食性に優れるブライトチタンを採用することで、軽くて心地よい装着感を備える。最大で約72時間(約3日間)のロングパワーリザーブを備え、8時位置にパワーリザーブインジケーターを備えるのもポイント。ブルースチールの針が、ニュアンスを加えた純白の文字盤と美しいコントラストを生み出す。スイープ運針する秒針の動きもスプリングドライブの魅力だ。
■ブライトチタン(41mm径)。日常生活強化防水(10気圧)。スプリングドライブ(Cal.9R65)。68万2000円

》問い合わせ先
セイコーウオッチお客様相談室
TEL:0120-061-012


読者が欲しい-第3位
OMEGA(オメガ)
シーマスター300 マスターコーアクシャル
Ref.233.30.41.21.01.001

初代モデルを再現したデザインが人気の理由
 初代シーマスターの意匠を再現したこだわりの意匠に加え、マスターコーアクシャルムーヴメントにより最新スペックを獲得。意匠と機能、両面でクオリティが非常に高くなったことが時計好きから評価を得ている最大の理由だ。国内参考定価74万8000円

 摩耗が少なく壊れにくいオメガ独自の設計に加え、1500ガウス以上という驚異的な耐磁性を備えたマスターコーアクシャルムーヴメント、Cal.8400を搭載。


読者が欲しい-第2位
ROLEX(ロレックス)
GMTマスターⅡ
Ref.126710BLNR

新型ムーヴ搭載の現行モデルが第2位
 2019年に登場した現行GMTマスターⅡの黒青ベゼル採用モデル。20年の5月頃にコロナの影響で150万円台まで下落したが、その後は220万円台まで価格を戻している。デザインの好みが分かれるモデルだが、高級感のあるジュビリーブレスを採用し、新型ムーヴメントを搭載しているのは魅力といえるだろう。国内参考定価102万800円

 旧モデルは3連のオイスターブレスレットであったが、現行からジュビリーブレスに変更。スポーツモデルらしさは薄くなったが高級感はさらに高められた。


読者が欲しい-第1位
ROLEX(ロレックス)
デイトナ
Ref.116500LN

過去最高値を更新しつつも圧倒的な需要と人気を獲得
 2020年のランキングに続いて、今年も1位を獲得した現行デイトナ(Ref.116500 LN)。読者アンケートでは文字盤の色に関して明確な指定のないものも多かったため、白文字盤と黒文字盤のどちらが支持を集めたのかを厳密に算出するのは難しいのだが、時計市場では圧倒的に白文字盤の人気が高い。国内定価に対して、3倍以上に相当する460万円台の実勢価格相場で推移しており、価格差を考えると異常事態といえる状況だが、ほかを圧倒するステイタスと知名度を備えていることに加え、最大で300万円台に達する驚異的なリセールバリューが人気と需要を獲得している。 国内参考定価138万7100円

 セラクロムベゼル、インダイアルの縁取りに黒を取り入れた現行デイトナ。基本的なデザイン、サイズは旧型と変わらないが、コントラストを際立たせたデザインにより旧型よりも引き締まった印象となっている。

 

文◎船平卓馬(編集部)

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