Q46.ムーンフェイズはどのような仕組みで動いているのか

A.59歯ある歯車で動かしている

 以前同企画にて、中秋の名月(9月)に合わせて“ムーンフェイズ(月齢表示)”について取り上げた。
 ムーンフェイズの歴史、どのような人の役になっていたかなどを取り上げた(詳しくはQ.14にて)が、機構については取り上げなかったため今回紹介しようと思う。

 朔望月(さくぼうげつ)、つまり月が満ち欠けする新月から満月、そして次の新月までの経過時間を1日単位で表したものを“月齢”と呼ぶ。
 月の見えない新月を0として14.8日目(月齢15)で満月となり、そこから徐々に欠けていき、29.5日目で次の新月を迎える。
 ムーンフェイズはこのサイクルをムーンフェイズディスクと呼ばれる1枚の歯車(写真参照)で表現している。

二つの月が描かれたムーンフェイズディスクの裏側には59本の歯が付いた歯車を備えている。これが1日につき1歯ずつ回転して月の満ち欠けを表現するというわけだ

 本来であればこのムーンフェイズディスクに月の満ち欠けの周期である29.5日ぶんの歯数(29.5歯)の歯車を設ければいいのだが、29.5という小数点以下の歯数を歯車に設けることは不可能。そのため月のサイクルである29.5日のその倍である59歯の歯車を用いて、1周を2朔望月とした構造を採用している。ディスクに二つの月が描かれているのにはこういった理由があるのだ。
 なおこれは昔ながらの一般的なムーンフェイズ機構の仕組みであって、近年はさらに高度な独自のメカニズムを用いているものであれば月がひとつしか描かれていないものもある。

 

文◎松本由紀(編集部)

 

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