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【グランドセイコー、ショパールほか】日本人男性が着用しやすい“アンダー39mm”のおすすめモデル5選

》華奢な日本人に合うのは“アンダー39mm”

41mm(写真右)と36mm(写真左)のオイスターパーペチュアルを比較。同じデザインでも、サイズが異なると着けたときのイメージはガラッと変わる

 これまで腕時計はパネライの“デカ厚”ブームをきっかけに大型の一途を辿り、いまでは40mmオーバーが当たり前となった。というのも体格の良い欧米人にとって、それが適正なサイズ感であるからだ。
 ただしここで注意してほしいのが、欧米人の手首回りの平均値が187mm程度であるということ。華奢な体格の日本人男性の平均値は168mm程度であるから、ここでまず2〜3cmの差が出てくる。
 これだけ手首回りの平均が変わってくると、各々が求める時計のサイズは変わってくるだろう。

 腕時計の黄金期とされる1950年代〜60年代は36mm前後のサイズだったことが示しているように、着け心地やバランスを考えると、小振りな時計が本来の主流。もちろん人によって適正サイズは異なるが、手首が細い日本人には、“アンダー39mm”が手首にしっくりとなじむ人が多いはず。
 大振りな腕時計はそれだけで存在感があり、袖口のアピールにうってつけではあるが、大きいだけに時計は重くなりがちで腕に納まりにくいという難点があるのだ。

 今回はそんなアンダー39mm時計の魅力と選び方を解説。
 小振り時計の最大の魅力は、先述した華奢な体格の日本人の手首に合うからという理由が一番ではあるが、ほかにも、控えめな存在感ゆえに日常的に着用しても邪魔にならない、つまり使い勝手が良いということも挙げられる。

 小振り時計の選び方としてはどのような点に着目すべきかを今回は細かく取り上げてみた。

→【グランドセイコー、ショパールほか】おすすめの“アンダー39mmモデル”5本を見る

 

》追求すべきは縦横サイズの総計と着用感
 ただ小さい時計を選べばいいということではない。実はすべての小振りな時計が、装着感に優れているとは言えないからだ。そこで見極めてほしいのが、自身の手首にあった適正サイズと、毎日使うのであればストレスなく使える装着感の良い時計だ。

 まずは、手首に置いた際の快不快を決めるポイントを四つまとめた、上のリストをご覧いただきたい。
 ひとつはラグを含めた縦方向のサイズが、手首の幅に納まるかどうかだ。ここが意外と重要なポイント、というのも時計のスペックには大抵ラグを含めたサイズが記載されていないからだ。
 ラグが手首の幅から出てしまうと見た目もよろしくないし、納まりも悪い。そして、手首に置いた時の接触面積が狭すぎると、ラグと手首の間に隙間ができて手首の上で安定しない。
 これを改善すべくラグを短く設計したり手首に沿うように曲げたりと、各社工夫を凝らしている。

 さらに時計の重心(ケース内に納められたムーヴメントがどの辺りの位置にあるか)も大切。
 装着感が悪い時計は大抵重心が高く、腕を動かすたびにグラついてしまうのだ。

 そして最後に、これは好みの問題も出てくるが、ベルトの種類も装着感に関係してくる。
 金属ブレスは時計全体が重くなるし、対して革ベルトは夏に着けると汗が染み込んでいく感触に不快さを感じる人もいるだろう。
 これらのポイントは実際に手首に載せたうえで確認できることなので、必ず着用したうえで見極めてほしい。

41mmのロレックス、オイスターパーペチュアルを着けた様子。ラグがギリギリ納まっている程度。ガッチリとした体格の人ならカッコ良く納まるのかもしれない

 

 ケース径や細かなディテールの違いで、いかに着用感に影響してくるかご理解いただけただろうか。
 次のページからはアンダー39mmのおすすめ小振りウオッチを紹介していこう。

 

文◎松本由紀(編集部)/写真◎笠井修

 

→次のページから、おすすめのアンダー39mmモデルを5本ご紹介!

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